装苑賞に挑んだデザイナーたち

田中 大資

Daisuke Tanaka

⼤阪⽂化服装学院(現・ヴォートレイル ファッションアカデミー)在学中の2015年に、第89回装苑賞のファイナリストに選出。卒業後、デザイナーブランド⼊社。独⽴後、⾐装制作や刺繍作家として活動中。2021年、コレクションブランド、タナカ ダイスケとしてデビュー。


  外の世界へ踏み出す舞台、 
  人と未来をつなぐ場所  

学生時代、クラス全体にコンテストへの熱気があり、先生からも「井の中の蛙にならないで」と積極的にチャレンジするように言われていました。学内では目立てても、外に出れば評価の軸は違う。だからこそ、学校の外で自分の作品を見てもらえる機会を意識していました。

当時、3体を仕上げるに当たり、同じ生地で統一しないこと、色も素材も少しずつ異なる個性を持たせながら、組み合わさった時に互いを引き立て合うような見せ方を考えました。この感覚は、今のタナカ ダイスケというブランドのコレクションにもそのままつながっているような気がします。

装苑賞に挑戦した後は、デザイナーブランドの企画アシスタントの仕事につながったり、作品を見たスタイリストの方からお仕事の依頼が届いたりと、装苑賞が単なるコンテストではなく、当時、大阪にいた自分がリアルに東京で活躍する方々と直接つながることができた場であり、そこが今の活動の礎になっています。

今は、SNSで誰かが作ったものを見られる時代。だからこそ、自分が作っていて楽しいこと、したいことにどこまで集中できるかが勝負どころだと思っています。手を動かし続けていれば、それが自分好みのものへと育っていくし、やりたいことがぶれないためには、自分の「好き」に素直でいることが何より大切です。クリエイションで評価される装苑賞が、これからも服作りへの自信につながる場であり続けてほしいです。

INTERVIEW: 20人の軌跡

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