Tamme

玉田 達也
Tatsuya Tamada
1988年生まれ、福島県出身。第86回装苑賞受賞。2012年、文化ファッション大学院大学修了後、パリへ留学。帰国後の’15年より、6年間、国内メンズブランドのパタンナーを務める。’21-’22年秋冬コレクションで自身のブランドであるタムをスタート。

第86回装苑賞を受賞した時のミニコレクション。テーマは「創造的進化」。人体の骨格や筋肉にフォーカスし、入念に作り込んだ素材と造形で表現した。
創作にかける熱量を
誰かに知ってほしい
そんな思いから応募した、装苑賞
コンテストへの応募を始めたのは、自分が考えていることをどのように人に伝えることができるのか、そして、どのように評価されるのか試したかったのが大きな理由です。
文化服装学院の3年次に初めて応募した際は書類審査で落ちてしまい、その後、進学した文化ファッション大学院大学(BFGU)の2年次に再度挑戦。BFGUでは、1年を通して一貫したテーマでコレクションを作るというカリキュラムがあり、全部で14、15体のルックを一つ一つ丹精込めて制作していたので、その熱量を誰かに知ってほしいと思い応募しました。受賞時に審査員の先生方から、「生地やアイデアにしっかりと時間をかけて制作していて、作品からその熱量を感じた」というようなコメントをいただいて、本当に嬉しかったですね。
学生コンテストは、学生生活の中で完結してしまうものが多く、実際の社会や服飾業界に入っていくこととは方向性が少し異なると感じる面もありますが、自分が思っていることや伝えたいことを形にしたものが、ほかの人にどう見られるのか、また、自分自身を知ってもらえるきっかけになります。そこで得られる体験は、自分のモチベーションにつながると思うんです。僕自身は、もっといいものを作ろうとか、共感してもらえるものを作ろうという思いがよりいっそう強くなりました。あくまでやりたい人がやればいいと思いますが、制作していると閉鎖的になってしまうことも多いので、人と関わるいい機会だなと思います。

「既存の更新」をブランドコンセプトとして掲げるタムは、ミリタリー、フォーマルを中心に様々なカテゴリーをミックスさせたコンテンポラリーウエアを提案。帰省の際に見た、警察官だった父親の制服姿の写真からタムの規律の源流を見つけたという今シーズン。「ORDER」をテーマに、警察の制服がそれぞれの着用者に向けた変化と適応の衣服として再構築された。