第二十六回「シノワズリ」
スタイリスト相澤 樹の素敵すぎる収集癖

どこかキッチュでとても愛らしいシノワズリ

色々なめぐり合わせで見つけたものに囲まれている―――それが私の自宅のインテリアのテーマだ。

特にヨーロッパと中国が好きということもあり、知らぬ間に部屋全体がまさにシノワズリ一色になっている。

シノワズリは色合いやモチーフ全てが絶妙で、とにかく素敵な色の洪水。頭の中がめくるめく世界に翻弄され続けてくる。集め続けてしまう最大の理由はロマンティックでノスタルジックだから。いつの間にか魅力あふれる世界にトリップさせてくれるのだ。


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家の食器棚はすでに20年以上収集し続けているものばかり。コップ棚はアスティエ・ド・ヴィラットとチャイナハンドペイントのコップが共存している。

ティーポットは台湾の焼き物とヘレンドのオーダーペイントのもの。中国の景徳鎮や、韓国の銀製品など。食器を買う時は必ず自分の直感を信じて購入している。

貝を使ってさまざまなモチーフを描いた工芸品の箱や小物入れは、上海と台湾の骨董屋さんにて。もちろんデザインは最高で美しさも唯一無二なものばかり。買い物をする時は必ず値下げ交渉は必須!!それも含めて楽しむのがアンティークを収集する醍醐味。

色々な天然石のアクセサリー。石の名前はよくわからないけど集め続けているもの。日本にはない独特な色合いに魅かれる。

持っているだけで幸せになるアクセサリーたち。フリンジやモチーフを選んでオリジナル制作できるのも特別感があって好き。

最近のお気に入りの綿素材のチャイナジャケットは、上海のお店で一目惚れをして購入。チャームのついたポーチは広州の市場でセミオーダー。

右のポーチはフライト前の空港でパッと目に飛び込んできた。靴はアレッサンドロ・ミケーレ時代のグッチ。ジグソーパズルのピースがはまって完成するように出来上がる大好きなスタイリング。一番震える瞬間だ。

現地らしいものをチョイスしている上海の自宅。中国らしい家具にアンティークの花瓶や置物、絵画も全て上海で見つけたものばかり。その土地の空気を自分らしくアレンジして部屋作りをしている。

上海の自宅の大好きなサンルーム。音楽を聴きながら中国茶を飲むスペース。
チャイナ服の生地で作ったジャケットとサロペットはお気に入りのセットアップ。上海のオーダーメイドのお店に仕立ててもらったもの。

シノワズリの世界観にどっぷりハマってはや20年以上が過ぎてしまった。きっかけはウォン・カーウァイの映画や、パリの蚤の市で出会ったノリタケの食器だった。その少しずつが今や生活の当たり前の景色となって溶け込んでいる。好きなことを突き詰めることが得意なんだなと改めて思うし、時間が経ってもブレずに好きでいられることは正義だと思う。まだまだ知らないものに出会う予感がしてシノワズリの沼にどっぷりはまり続けるに違いない。

Miki Aizawa
2005年よりフリーのスタイリストとして活動。雑誌でのスタイリングをはじめアーティスト、広告、CMなどジャンルを問わず活躍中。衣装デザイン、エディトリアルディレクション、空間プロデュースなど多方面で活動。

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