第九回「食器」
スタイリスト相澤 樹の素敵すぎる収集癖

ふと食器棚を覗いたとき、なぜか目も心も癒されてしまう。
自分の足で歩いてきた道標のように、必ず旅先で行く食器店。出会いの瞬間を大切に、いつも必ず持ち帰ってくる食器たち。
気づいたらとんでもない量になってしまって、何人家族?と思うくらいのコレクション数になってしまっている・・・(笑)
でもやめられない。全てにストーリーを感じてしまう。作家の作品に込める愛情が伝わるし、お皿をみていたらこんな料理を作りたいなとか、コップをみてもどんなお茶や、飲み物を飲みたいな・・・。なんてプラスに自分のストーリーをつい重ねてしまう。
だからだろう、ついつい気づくと手を伸ばして買ってしまうのは。でもやっぱり歩き続ければ出会ってしまうもので・・・。でもそんな時間が、私は大好きだ。
益々増え続けるであろうこの食器コレクション。
肝を据えて向き合っていきたいものですね!!

ヘレンドの急須(写真上)は唐人のものが欲しくて、半年以上受け取るまでかかりましたがオーダーしてよかったと思える品。もう、とにかく全てが最高。私にとって最高のお宝です。
バラのモチーフがインパクトのノリタケのお皿(写真下)はフルーツ皿として使用。すべて完璧な色合い。オールドノリタケの海外輸出用のデザインはとにかく個性派で目が離せないものが多い。この2ブランドは特に集め続けているもの。

もう、全部好き。琉球ガラス。かなりデイリーに使っているものたち。料理をすごく引き立たせてくれるから、多分食器の中でも一番使ってるのは間違いない。好き過ぎて黄色は自分で吹いて作ったもの。

こちらも沖縄のやちむん焼き。那覇の壺屋通りには沢山の店がならんでいて。このコップは尊敬している職人のRYUくんにサイズオーダーして作ってもらったもの。彼の作品作りに対するしせいにはいつも刺激を受けている。

九谷焼は仕事で北陸に行き始めてからハマったもの。古九谷からリーズナブルなものまで沢山楽しめるのがたまらない。どんな料理とでも合うのは本当に助かります。

アスティエの食器はとにかくすばらしい、薄さ、使いやすさはもちろん。モチーフのチョイスにやはりセンスを感じます。
ジョンデリアンのお皿(写真下)は目を癒す鑑賞用。もう、なんなんだよ!っていうくらい、可愛すぎる。

フォルナセッティの食器は、アートを全力で楽しめるものばかり。イタリアの本店は言葉が出ないくらいの最高の空間で、憧れ続けるブランド。

Miki Aizawa
2005年よりフリーのスタイリストとして活動。雑誌でのスタイリングをはじめアーティスト、広告、CMなどジャンルを問わず活躍中。衣装デザイン、エディトリアルディレクション、空間プロデュースなど多方面で活動。

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