第十回「花柄」
スタイリスト相澤 樹の素敵すぎる収集癖

花畑。まさにドラマティックな景色になる。
もともとお花が大好きで家には必ずお花を飾るというのが、祖母も、母も欠かさずしていたことで、私もそれが当たり前のように生きてきた。
だから、自然と花柄や、花のモチーフの物には目がないのでしょう。 そして可愛らしい色の花より毒気の強い花が好きなのも、自分の特徴だ。花柄の洋服たちは、華やかに、私自身を盛り上げてくれる大切な相棒でもある。
古着でも、現代のコレクションでも度々取り上げ続けられるフラワーモチーフは、きっと人々の目を釘付けにする魔法のような、いわば常にセンセーショナルであり続ける象徴であり憧れなんだと思う。 私もその魔法にかけられながら、いろんなブランドのお花摘みがやめられない、花の毒に当てられた中毒者の1人にちがいない。

アレキサンダー マックイーンの花柄ブーツ。上海に滞在中に見かけて、、、値段もドキドキしながら3日間通って、諦められなくて、連れて帰ってきた宝物。柄の切り替え方が、、、もうたまらない

ロエベのハンモック。最近の新入り。
なんといってもこの蘭のエロさ。最高すぎる。しかも大好きなスペインのアーティストm.malloとのコラボ。色合いで一目惚れ

gucci のトート。この感じ。(笑)
まさかの商店街のマダムブティックにありそうなバックをこんな花柄でやってくれるなんて。たまらないから、買っちゃいますよね。

gucciの花柄スカジャン。こりゃもう、花やら犬やら大好きなアイテムのミックス。ミラノで出会った瞬間、私は虜になり、もう訳もわからず連れて帰ることに決めた。なにより、これがメンズっていうのにも、エレガントな遊びだなーと思い心を持って行かれてしまった。

花柄雑貨とハンカチシリーズ。必ずどこかに毎日花柄は身に着けているので、私にとっては必須なもの。よく使うのが花柄ポーチ類。特にアンダーカバーのものを愛用してます。
水にも強いし、なにより使いやすいし、この毒気が、私のドツボ的要素満載。
気に入ったものは必ず2個買い。

そして、必ず韓国に行って立ち寄るのが、花柄しかないハンカチ屋さん。とにかく、漁りまくって戦利品を見つけ出して毎回汗だくだ。何よりも花柄好きには必須のフェイラーのタオルハンカチ。載せられないくらい数を持っている。永遠のフラワーブランド。

最後は花柄ももちろん、花と植物に囲まれた生活が私の根源なことは間違いない。花には人を癒し、励まし、華やかさと、可憐さがあり、いろんな表情で力を分けてくれる存在だ。五感で花を楽しむをモットーに自分らしく、自分だけの花畑を作り続けていける、豊かで、そして少し毒っけのある花摘み人で居たいなと日々思う。

Miki Aizawa
2005年よりフリーのスタイリストとして活動。雑誌でのスタイリングをはじめアーティスト、広告、CMなどジャンルを問わず活躍中。衣装デザイン、エディトリアルディレクション、空間プロデュースなど多方面で活動。

RELATED POST

フワちゃん、ガンバレルーヤ、 サーヤ(ラランド)、Aマッソの人気お笑い芸人4組が憧れ...
【文化服装学院100周年記念連載】ブンカ 100歳×装苑