
私の人生を変えたアンダーカバー
今回本当に大好きで大切で、私の洋服人生の支えであるアンダーカバーを紹介できるのが幸せでたまらない。地元仙台にいた頃はまだまだ学生で、洋服が買えなくて毎シーズンコレクションをチェックするのが楽しくて仕方なかった。文化の学生時代バイトで貯めたお金を全額使って買い集めた“but beautiful Ⅱ”コレクションは、今もずっと自慢の宝物。毎シーズン少しずつ大人になって収集を続けているアウターシリーズは、これから一生共に歩んでゆく相棒達。心を掻き立てられ揺さぶられる洋服なんて一生のうちに何枚出会えるんだろといつも思いながら、日々洋服と向き合っている。
でも、アンダーカバーは毎度その思いの先を超えて行く。
なんて言ったらいいのだろう。もう言葉では表現できない領域の服作りに、私はこれからも多大なる影響を与えられ混乱し、興奮し続けるに違いない。
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唯一無二のアウターベスト9
小花柄コート
レースやパーツの一つ一つ全てが芸術と言える逸品。もはや、美術品とも言える。私が影響をいちばん受けた服“but beautiful” Ⅱ 期の最も好きなコート
花柄ロングコート
サビ、釘、なんと想像もつかない組み合わせ。洋服の可能性を感じた1着
目玉ボタンの黒ジャケット
歯のパーツ、目玉ボタンをこんなにモダンに仕上げられるセンスには脱帽です
ワッペンブルゾン
オールブラックのワッペンを重ねて作り上げられたインパクト抜群のデザインは、主役級の存在感。細部までが完璧すぎる
リバーシブルの鳥柄ブルゾン
柄のカラーバランスとシルエットがたまらない。怪しさと可愛らしさが混在しているのが絶妙
カーキMA-1
昔買いそびれて後悔していたもので、20年近い時を経てまさかの再販によりゲット。シルエットはそのままに、柄は新しく再構築されてより美しくブラシュアップされていていることに感激
シルクのミリタリーコート
色、ボタン、柄の生地の配置!何も言うことはありません。大好き。そして素材にシルクを選んでいるところも驚きで最高
スタジャン
オールホワイトでこれを表現するなんて。スタジャンの新しい景色を見せてもらった
シースルーブルゾン
この発想に絶句。とにかくこれは伝説のアイテム。私の好きなもの全てが詰め込まれた、夢のようなブルゾン

愛すべき小物たち。細部までこだわりを感じることが出来る。シーズンを越えてパズルのピースを集めている気持ちで少しずつ増やしている。
伝説的に素晴らしいものを厳選。


装苑で撮影した、2021年秋冬コレクションのコレクションピース。
少し近未来的要素を入れたくて、悩んだ末ロケ場所をカプセルホテルにした思い出の撮影
アンダーカバーのデザイナー、髙橋さんの作る世界に私が初めて出会ったのは2003年の“SCAB”期。生地のパッチワークを手作業で縫い合わせる事で瘡蓋(かさぶた)という発想の洋服に出会ったのがきっかけ。そして2005年“but beautiful ” Ⅱ 期は、ありとあらゆる洋服の考え方を塗り変えさせられたコレクションだ。好きなものを貫いて、その技法を洋服に宿らせる表現方法は心を掻き乱された。それは今の私がこの仕事を続けて行く上でターニングポイントになったコレクションだ。
常に新しい進化と未来を見せてくれるアンダーカバーは私の最高のミューズだ。そしてずっと変わらないストリートカルチャーとパンク精神。アンダーカバーの中に存在する毒の中にある儚く美しい世界観は、この世界中で唯一無二の存在感だ。そしてこれから1人でも多くの人が、自分の人生を変えられる洋服に出会ってほしい。私にとってのアンダーカバーはまさにそれなのだ。

Miki Aizawa
2005年よりフリーのスタイリストとして活動。雑誌でのスタイリングをはじめアーティスト、広告、CMなどジャンルを問わず活躍中。衣装デザイン、エディトリアルディレクション、空間プロデュースなど多方面で活動。