第十三回「ルイ・ヴィトン」
スタイリスト相澤 樹の素敵すぎる収集癖

ずっと変わらずにいる事。そして挑戦出来る勇気がある事。世界中知らない人はいないであろう、そして老若男女から愛され続けられているブランド、「ルイ・ヴィトン」。これは本当にすごい事だとおもう。日々沢山のブランドが生まれ、そして消えることを繰り返している世の中で、ずっと輝きを保ちそして足を止めずに進み挑み続けているブランドは数少ない。それは、まちがいなく私にとってはたまらない刺激物。言ってしまえば、毎回、マジでやられたー!!と言いながら買い物をしている。
クラシックでありながら圧倒的なデザインの幅の広さにも脱帽だ。毎度新しいアイテムに出会うとお店で睨めっこをしながら、ため息をついては悩み、大切にうちに持って帰る子を決める。
私はたぶん、これからもずーっと心の扉を「ルイ・ヴィトン」にノックされ続けられるんだろうな。

これは、モノグラムのボックスバッグと、ユニークなビックタグバッグ。ボックスバッグは誕生日に気合いを入れて購入したもの。
この二つはクラシカルなのに個性的な印象。まだ大切すぎて使えない。(笑)
確実に私の中のベストバッグ殿堂入りの2点です。

大好きなイタリアのアーティスト、フォルナセッティとのコラボバッグ。私の友人たちもこの時は大騒ぎになって、何を買うのかみんなで相談会をしたくらい。シンプルな服の日に主役になってくれるバッグ。

これはやられましたよね。草間彌生コラボ。前回の水玉シリーズもびっくりしてボロボロになるくらいまで使いました。でもまた、今回もとんでもないアイテムを生み出されびっくりでした。
本当は違うアイテムが欲しかったはずなのに、見たらこのシリーズに心を一瞬でもっていかれた。
もう愛らしくてたまらない。

長く使ったバッグに友人のアーティストがペイントしてくれたもの。また、新しく息を吹き込んでくれた。ストリート感がたまらない。

とにかく便利なデイリーバッグ。A4資料、パソコンまですっぽり入るこの形。そして、ビデオを重ねたポップなプリント。大好物でしかない。
この形また欲しいな。

癖の強いメンズアイテムが、私はスパイスになって大好きだ。ここ最近「ルイ・ヴィトン」のメンズはストリート色の強いデザイナーを起用している。
だからこその遊び心のあるデザインが、今の時代に突き刺さってくるのだろう。ダミエの新解釈には驚きばかり。ヴァージルからファレルへの新体制も楽しみで仕方ない。

メンズのブラックアイテムはとにかくずっと使っている。シースルーのモノグラムショルダーは夏になると大体毎年ぶら下げている。レディースにはないカラーだからこそ、是非レディースに使ってほしいライン。でも、やはり上品にスタイリングのお供になってくれるのがにくい。

改めてうちの中を見回すと「ルイ・ヴィトン」のアイテムが沢山目につく。そして25年近く私とお付き合いしてくれている。学生時代から使いすぎてボロボロになってしまったもの。社会人になってとにかくデイリーに使い回しているもの、パワーと刺激をくれるデザインもの、あまりにも手に入れて大切にとってあるもの。両親から受け継いで使っているもの。時代に流されず変わらない強さと、未知へのトライを続ける勇気は、偉そうだけど私の人生の教訓によく似ているのだと勝手に思っている。だから「ルイ・ヴィトン」が大好きで仕方ない。クラシックであり刺激物である。

Miki Aizawa
2005年よりフリーのスタイリストとして活動。雑誌でのスタイリングをはじめアーティスト、広告、CMなどジャンルを問わず活躍中。衣装デザイン、エディトリアルディレクション、空間プロデュースなど多方面で活動。

RELATED POST

第十回「花柄」スタイリスト相澤 樹の素敵すぎる収集癖
第十二回「キラキラアイテム」スタイリスト相澤 樹の素敵すぎる収集癖
第十一回「帽子」スタイリスト相澤 樹の素敵すぎる収集癖
ファッション好きの19人に聞いた!!これが私の一番のお気に入りスタイリスト 相澤 樹
ルイ・ヴィトンのジュエリーコレクションの魅力に迫る書籍 『Fantastical Jewels(ファ...
衣装の分野で活躍する文化服装学院の卒業生に聞いた!衣装をクリエイトする人になるに...
2024年春夏パリ・メンズコレクション/ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)
ファッション界に衝撃!1997年ってどんな年?「1997 Fashion Big Bang」展
ファレル・ウィリアムスによるルイ・ヴィトン第二弾は、アメリカ西部がテーマ。2024-’...
カメレオン・ライム・ウーピーパイ【CHATTING MUSIC おしゃべりしたい音楽のこと vol....
キタニタツヤ【CHATTING MUSIC おしゃべりしたい音楽のこと vol.11】