撮影・公文美和
チョコレートの美味しさを十分に閉じ込めたお菓子、それがブラウニー。今回ご紹介するのは、キャラメルでソテーしたりんごがチョコレートの風味を際立たせている、なかしましほさんのキャラメルりんごのブラウニーです。バターではなく植物油を使用しているお菓子なので、体に優しく重さも感じません。簡単に作れておいしいお菓子。バレンタインに挑戦してみては?
〈キャラメルりんごのブラウニー〉
キャラメルでソテーしたりんごを生地に入れて焼き込みました。ほろ苦くジューシーな食感のブラウニーです。
―――なかしましほ―――
材料(15㎝角の型1台分)
全粒粉 ・・・60g
卵 ・・・1個
チョコレート ・・・150g
菜種油(またはクセのない油) ・・・大さじ2
〈キャラメルりんご〉
りんご(小ぶりのもの)・・1個(約250g)
★酸味のあるりんごのほうが、全体の味が引き締まってよく合うようです。
きび砂糖 ・・・大さじ3
水 ・・・大さじ2
準備
・チョコレートは細かく刻む。
・型にオーブンシートを敷く。
・オーブンは170℃(ガスオーブンの場合は160℃)に温める。
作り方
1 キャラメルりんごを作る。りんごは皮つきのまま、8等分のくし形にカットして芯を取り、小口から5㎜厚さに切る。小鍋にきび砂糖、水大さじ1を入れて中火にかけ、鍋を揺すりながら砂糖を溶かし、茶色く色づいたら一度火を止め、水大さじ1、りんごを加えて再び中火にかける。木べらで時々混ぜながら、りんごがやわらかくなって水分がなくなるまで5分ほど煮て、冷ましておく。(キャラメルの状態でかたまりがあっても、りんごと煮るうちに自然に溶けてくる)
2 ボールにチョコレート、菜種油を入れ、湯せんにかけてチョコレートを溶かす。
3 別のボールに卵を入れて泡立て器でよくほぐす。2の溶かしたチョコレートを加え、混ぜる。
4 全粒粉を振ふいながら加え、ゴムべらで汁気がなくなるまで混ぜたら、キャラメルりんごを加え、さっと混ぜる。型に生地を流し入れ、表面をならす。
5 オーブンで20分焼く。竹串を中心に刺し、生地がついてこなければ焼き上がり。型からはずして網の上で冷まし、完全に冷めてからシートをはずして食べやすい大きさにカットする。
※キャラメルに水を加えるとき、とびはねやすいので注意してください。
なかしましほ
音楽、出版関係の仕事を経て料理の道へ。ヴェトナム料理店やレストラン「キヨズ・キッチン」で厨房を担当。その後はオーガニックカフェのオープニングやフードコーディネートに携わる。現在はfoodmoodとして国立にアトリエ兼店舗を構え、ナチュラルなおやつのレシピを提案している。著書に『オーガニックなレシピノート もっちりシフォン さっくりクッキー どっしりケーキ』(文化出版局)がある。
WEB:https://foodmood.jp/nakashimashiho/
Instagram @nakashimashiho519
〈キャラメルりんごのブラウニー〉は『オーガニックなレシピノート チョコおやつ』からピックアップしました。甘くて濃厚なチョコレートなのに、どれもナチュラルでシンプルに作ることが出来るものばかり。食べたい!と思い立ったらすぐに作れるレシピの簡単なお菓子がたくさん。今日のおやつは何を作ろうかな?
『オーガニックなレシピノート チョコおやつ』
なかしましほ
文化出版局
WEB: https://books.bunka.ac.jp/np/isbn/9784579210596/
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