撮影・邑口京一郎
とろけるようなプリンではなく、型から抜いてクリームで飾り付けが出来る、すこしだけ硬めの懐かしいプリンです。卵のコクと、ほろ苦くてとろんとしたカラメルのバランスが絶妙!幼い頃に戻ったような、心が楽しくなるデザートです。
〈ノスタルジープリン〉
卵の味が際立つように卵黄の配合は多め、カラメルソースはしっかり焦がして香ばしく。湯せんでゆっくり火を通して滑らかにしあげるのがポイントです。
材料(容量100mlのプリン型5個分)
卵・・・2個
卵黄・・・2個分
グラニュー糖・・・60g
牛乳・・・300ml
バニラオイル・・・少々
カラメルソース
グラニュー糖・・・40g
水・・・大さじ2
ホイップクリーム・・・適量
さくらんぼ(缶詰)・・・5粒
下準備
*型にバター(食塩不使用。分量外)を薄くぬる。
*オーブンは160℃に予熱する。
作り方
a
1 カラメルソースを作る。小鍋にグラニュー糖と水を入れて中火にかけ、沸騰して縁が色づきはじめたら、鍋を揺すりながら濃いカラメル色にする。火を止めてすぐに型に等分に流し入れ(a)、そのまま冷まして固める。
2 ボウルに卵と卵黄を入れて泡立て器でときほぐし、グラニュー糖を加えてすり混ぜる。
b
3 牛乳を鍋に入れてあたためて2に加え、よく混ぜてグラニュー糖を溶かし、バニラオイルを加えてこす(b)。
c
4 カラメルの入った型をバットにのせ、3の卵液を流し入れる。(c)。
d
5 天板にのせ、型の1/3~1/2の高さまで湯を張り、(d)、160℃のオーブンで15~18分湯せん焼きにする。揺すったときに真ん中がほんの少し揺れるくらいでオーブンから出し、余熱で火を通す。これでなめらかなプリンになる。
6 冷蔵庫で3時間以上冷やす。
7 型の周囲を指で軽く押し、底をさっと湯につけて器の上にひっくり返してふり、型からはずす。ホイップクリームを星口金をつけた絞り袋に入れて絞り出し、さくらんぼをのせる。
小堀紀代美
料理家。実家は栃木の洋菓子店。美味しいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、2021年にカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」を開店し、そこに通う常連客の「料理の作り方を教えてほしい」との声に応えて、料理教室「LIKE LIKE KITCHEN」をスタート。確実においしく作れるレシピにファンも多い。『ライクライクキッチンの旅する味 予約のとれない料理教室レッスンノート』(主婦の友社)、『ごはんにかけておいしい ひとさライス』(西東社)などがある。
Instagram @likelikekitchen
〈ノスタルジープリン〉は小堀紀代美さんの著書『予約のとれない料理教室 ライクライクキッチンの食後のデザート』の中で紹介している一点です。これからの夏本番に向けての冷たいデザートもたくさん紹介されています。ひんやりした小堀さんのスイーツで暑い夏を乗り切りましょう。
『予約のとれない料理教室 ライクライクキッチンの食後のデザート』
小堀紀代美
文化出版局
1,800円(税別)
WEB:https://books.bunka.ac.jp/np/isbn/9784579214433/
簡単スイーツレシピ
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