

俳優の山田杏奈さんが、
自身初の連載をスタート!
山田さんがその時に気になっているスタイルをまとったり、
様々なことにチャレンジして
新しい趣味を見つける、ゆるやかな時間を
毎月15日にお届けします。
合言葉は気の向くままに、軽やかに。
皆さまも、どうぞのんびりした気持ちで
お楽しみください。
記念すべき第一回は、山田さんが声の出演を務める映画『ChaO』(チャオ)からインスパイアされたファッション企画です。山田さんが演じた愛らしい人魚姫のチャオをイメージした
2ルックと、インタビューをお届け。
photographs : Jun Tsuchiya (B.P.B.) / styling : Sho Furukawa / hair & make up : Moe Hikida / interview & text : SO-EN
LOOK1 多層的な白で魅せる、ネオ・マーメイド

波を想起させるフリルをふんだんにあしらい、ホワイトレースやパールで装飾したチュールドレスには、新時代のマーメイド像を託して。ドレスのスリットからのぞくレースパンツが、クラシカルなドレスにモダンな印象を与えてくれる。
東京ロマンティックを象徴するブランド、ヴィヴィアーノによる特別なドレスを主役にしたスタイル。
ドレス ¥1,760,000、ヴェール ¥275,000、シューズ ¥48,400 ヴィヴィアーノ/リング ¥26,400 スーザン ファン(ディムアットヌーン)


— これまで『装苑』本誌にも、「装苑ONLINE」にもたくさんご登場いただいてきた山田さん初の連載をご一緒できることになり、とても嬉しいです!
山田杏奈:本当に、私もとっても嬉しいです!装苑さんから「連載をやりませんか?」とお話をいただいた時「私は趣味という趣味もないし、どうしよう」と思っていたら、それを探すのを企画にしてもらえるということで、なんて贅沢な!って。vol.2でお見せする企画の撮影もとても楽しかったので、皆さん、記事を心待ちにしていただけたら嬉しいです。人魚の姿にも、ずっと憧れがありました。
— 「人魚姫」などの物語で親しみがあったのでしょうか?
山田杏奈:『リトル・マーメイド』のアリエルが一番身近で、幼い頃からよく観ていました。人魚姫には「ザ・女の子の憧れ」なところがありますよね。あとは、大人になってから観た映画『ゆれる人魚』もよく覚えています。ルックがとてもきれいな作品で、そこからも漠然とした憧れをもらっていました。
— 山田さんが主人公のチャオの声を演じられた『ChaO』も、なんてかわいらしい映画なんだろうと思いました。チャオは、魚と人魚という二つの姿を見せますが、それぞれの姿の時で心持ちが違うんですよね。
山田杏奈:そうなんです。チャオは、本来の自分でいる時は人魚の姿で、どこか取り繕っているような時には魚の姿になります。どちらもかわいいですよね!


映画『ChaO』より、チャオ。
— とっても!
山田杏奈:人魚のキャラクターに声を当てさせてもらえる日がくるなんて、という喜びの気持ちで演じていました。ただ、声のお仕事は私にとって本当に難しくて……。
いまだに「うー、難しい」と思いながら収録をしています。私は、声のお仕事でテクニカルなことができるわけではないので、今回も、本業の方々は本当にすごいなと改めて感じていました。その中で自分が演じるには、どうすればいいのかなとあれこれ考えました。
— 「声優のお仕事が難しい」と感じられるのは、具体的にどんなポイントですか?
山田杏奈:映画やドラマで演じる時は、そこまで技術みたいなことは意識せずに、気持ちを大切にしていてそれがお芝居に出たのかな、となるのですが、声だけになると「あれっ、心は動いているはずなのに全然伝わらない!」みたいなことが起こりやすいんです。
今回演じたチャオは、いい意味でキャラクターがはっきりしていたので、そこが前面に出るような演じ方をしたいなと思っていました。人魚の姿の時は少し落ち着いたトーンにして、変化をつけていました。
登場する時に「チラッ」とか言っていたりするのも、チャオらしいところだと思います。また、いつものお芝居よりは、セリフの中でのアクセントの付け方を大袈裟にしていました。それは「ミニオン」(『怪盗グルーのミニオン超変身』)の時に気づいたことです。そうしたテクニカルな部分を意識した後に、気持ちを乗せるという順番で演じていました。
TALKは次ページに続きます💬

