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山田杏奈のお気にめすまま
 連載vol.2 初めてのタフティング

photographs : Jun Tsuchiya (B.P.B.) / styling : Sho Furukawa / hair & make up : Moe Hikida / interview & text : SO-EN

タフティングとは?

近年、人気の「タフティング」。皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか? アメリカのスタジオ、TUFT THE WORLDがホームタフティングの人気に火をつけ、コロナ禍の巣ごもり需要で一気に広まったタフティングですが、その起源は100年以上前。タフティングガンという専用の機械を使用し、基布に毛糸を打ち込むことで作品を完成させる敷物作りの製法です。工業用のタフティングガンは大きく重量もありますが、近年は家庭用サイズでアマチュア向けに性能も最適化された機械が生まれ、多くの人がタフティングを楽しむことができるようになりました。

タフティングを教えてくれたのは

東京・目黒にある、タフティング専用スタジオ。今回、山田さんが体験するのは、15種類のデザインから好きな一つを選び、配色を自分で決めることでオリジナルのチェアラグを作ることができるワークショップです。他に、8種類のデザインから選べるミニラグ作り、オリジナルデザインのラグやミラーを作れるワークショップなどのコースも。このスタジオを訪れる9割以上の方が、タフティング未経験者。初心者にも分かりやすく優しい説明と、プロ並みの仕上がりになる細やかなケアが特徴で、当日中に作品を持ち帰ることができるのも嬉しいポイント。

SORATOBU tufting studio
東京都目黒区下目黒4-10-30
ワークショップは¥9,800〜¥45,000。要予約
WEB :https://soratoburug.shop/

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1 色選び

まずは、100色以上の糸の中から、今回作るラグに使用したい2色を選びます。柔らかなパステルカラーの糸だけでなく、発色がはっきりしたネオンカラーのような糸も。2色の組み合わせでラグの印象が変わるため、山田さんも真剣!「これを選ぶのも大変だ〜」。

「これかな?」。先生も驚くほどあっという間に2色を選びました。山田さんが好きな青緑色を基準に、その色に合うトーンのピンクをチョイスしたそう!

今回、山田さんが作るのは、蝶々モチーフのチェアラグ。お手本のラグを見ながら、中央の蝶々モチーフと、ベースの2色の配色を決めます。配色まで決めたら、後の棚から毛糸のロールを出して、準備。

2 打ち込みの練習

専用のタフティングクロスに、タフティングガンで毛糸を打ち込むことで柄を作るタフティング。打ち込み方にはコツがあるため、作り始める前に先生に教わりながら練習をします。

タフティングガンは、布に対して垂直になるように構えます。毛糸を通す位置にガンを押し当て、トリガーを引くと針が布を通り、毛糸が打ち込まれる仕組み。この基本を最初に習得します。

縦方向に打ち込む直線の練習を難なくクリアした山田さん。すぐに横方向に打ち込む直線の練習に入ります。ここではガンを構える向きが変わるため、難易度がグッと上がります。そして、カーブの練習へ。

「楽しい!」。タフティングの才能が開花中の山田さん、次は難易度が高い円形を打ち込みます。

円形ではやはりちょっと苦戦。けれどとっても楽しそうです。

真剣そのもの!

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3 オリジナル蝶々ラグを作ろう!

今回、山田さん自らチョイスしたデザインは、蝶々の輪郭や中の円、楕円など、難所となるカーブが多く少々難しめ。山田さんは、無事にいくつものカーブを乗り越えられるでしょうか?

最初に打ち込むのは、蝶々の羽根の中の楕円部分。楕円の中に、直線で糸を打ち込み、その後、下から上に、半円ずつ輪郭部分を打ち込みます。

打ち込めたところで、表側から確認!「わぁ〜できた!」。打ち込むのは裏側からなので、時折、表側の状態を確認すると、さらにモチベーションが上がります。最初の一歩が、無事に完成しました。

続いて上側の楕円をそれぞれ順番に打ち込み、最初に打ち込んだ下側の楕円の反対側を最後に打ち込みます。

さらに、難所である中央の小さな円を続けて打ち込みます。「大変そう・・・」と言いつつも、楕円でコツをつかんだ山田さん、しっかりいい姿勢で打ち込みをしています。カーブでも、タフティングガンはしっかり布に押し当てたまま、90度をキープするのがポイント。1.4キロほどあるこのタフティングガンを同じ角度で構え続けるのも、なかなかの大仕事です。

蝶々の内側を打ち込み終えました!

次は、蝶々の輪郭へ。

針は下から上へ、輪郭線の内側に打つイメージで進めていきます。「すごく上手です!ばっちりです」と先生からお褒めの言葉をいただきました。

輪郭を打ち終えたら触覚の小さな円を打ち、次に、蝶々の胴体部分の隙間を埋めるように縦方向に糸を打ち込んでいきます。輪郭をとってから中に色を入れるのは、塗り絵と同じ要領です。

順調にスピードアップしていく山田さん。

蝶々の打ち込みが終わりました!次に、糸の色を地色のピンクに変え、蝶々の周囲を打ち込みます。ここでは色が混ざってしまわないように、慎重に。

終わったら円の外周を打ち込み、最後に、また隙間を埋めるように縦方向に針を進めます。

ここまで来ると、かなり完成が見えてきました!

ラストスパート……。

打ち込みができました!

NEXT いよいよ仕上げへ!
タフティングを終えた山田さんの感想も。

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