&TEAM NICHOLASの尽きないファッション愛をひもとく。WENO-ISM(ウェノ・イズム)へ傾ける情熱とその源泉

2026.06.26

グローバルグループ&TEAMのメンバーであり、グループ随一のファッショニスタとして知られるNICHOLASさん。2026年6月15日に、夢の一つであった自身初のファッションプロジェクト「WENO-ISM」(ウェノ・イズム)をローンチさせた。

東京・原宿の人気セレクトショップNUBIAN(ヌビアン)とのコラボレーションにより完成した全6型のコレクションは、コンセプト立案からデザイン、ビジュアル監修まで、NICHOLASさんが多忙なグループ活動の合間を縫いながらクリエイティブディレクターとして一貫して携わるという、並々ならぬ熱量によって生み出されたもの。

NICHOLASさんがなぜそれほどまでにファッションへ情熱を傾けるのか? 深い愛と、「Why not?」という精神が織り込まれた今回のコレクションについて、その背景にある思想と歩みをたっぷり語っていただきました。

photographs : Jun Tsuchiya (B.P.B.) / hair : Narumi Toshima(CONTINUE) make up:Fumika Kayamori / styling : NICHOLAS / interview & text : SO-EN

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好きな服を選ぶ喜びと不安を超えて

NICHOLAS:最初に自分で洋服を選んだのは、中学生の時でした。それまではずっとバドミントンをしていたので、あまりファッションのことは知らなくて、服は家族が選んでくれていたんです。

中学生の頃、友達が当時流行っていたブランドを買っていたことから、クラスみんながファッションを気にするような雰囲気になっていき、僕も真似してみようかなと思いました。それで初めて自分のお金を出して買ったのが、モノトーンのフーディ。シンプルなグラフィックのものでしたが、手にした時はすごくうれしかったことを覚えています。それが自分の意思で洋服を買った最初の記憶です。

NICHOLAS:実は楽しさや喜びを感じたのは最初だけで、だんだん心配になってしまって。もしかしたら心配のほうが大きかったかもしれません。その頃は自分にあまり自信がなかったし、どんな服が自分に合うかも分かっていなかった。だからいいと思って買った服なのに、ほかの人にそれをどう見られるのかが気になってしまったんです。

NICHOLAS:ファッションを本当に好きになったのは、練習生になってからのことです。ステージでパフォーマンスをするようになると同時に、自分の見せ方・見え方を意識するようになって。その過程の中で様々な服を見たり、実際に着ていくうちに、自分がどんな服を好きなのかが少しずつ分かってきました。

NICHOLAS:はっきり影響しましたね。コンセプトに合った服を着るのと、普通の服を着るのでは、パフォーマンスする時の気合いも、そこに与える影響もまったく違うんです。

練習生の頃、月末評価というものがあったのですが、その時に私服を着てパフォーマンスすることがあったんです。最初は全然意識していなかったんですけど、ある時、モニターで自分と同じ曲を歌っている別の人を見て「なんで同じ曲を歌っているのに、この人と僕はこんなに見え方が違うんだろう」と不思議に思ったことがありました。

友達にそう尋ねたら、「パフォーマンスは耳だけじゃなく、目に入るすべての要素が一つになって作られるものだ」と教えてもらって。服も、自分が何を表現したいかを伝えるための重要な要素なんだと気づきました。それからステージでも日常でも服への向き合い方が変わり、意識してファッションを勉強し始めました。

NICHOLAS:そうです。練習生時代、途中で(韓国から)一度、台湾に戻ることになりました。その頃はコロナ禍だったので、練習もほとんどできなかったんです。その時にファッションブランドの歴史が描かれた漫画を買ったのですが、その本でブランドの歴史を一つひとつ追っていくことが、本当に面白くて!

NICHOLAS:その本には、今誰もが知っているようなハイブランドがどのように始まったかが描かれていて、ファッションとは関係のない仕事をしていた人がデザイナーや職人になったケースがたくさんあることも知りました。デザイナーさん一人一人のストーリーがあまりに面白くて、ファッションの魅力にはまっていきました。

ファッションは見た目を作っているだけではない。その背後にはいろいろな歴史や意味が混ざり合っているということが分かって、どんどんのめり込んでいったんです。

NICHOLAS:いつか服に関わることをしてみたいという思いが出てきたのは、デビュー後のことです。それも突然ひらめいたわけではなく、少しずつ考えていったような感じでした。

僕は一つの好きなスタイルを着続けるのではなく、いろいろなスタイルやテイストに挑戦するのが好きです。でも、そうしていろんな服を着ているうちに「僕には自分のスタイルがあるのかな?」という疑問が生まれてきて。メンバーに「僕のスタイルってあると思う?」って聞いたら、みんな「あるよ」と言ってくれたんですけど、自分ではよく分からなかったんです。

それなら自分が考えた服を出すことで、もっと自分らしさを感じてもらえるんじゃないかと思い始めたのが元々のきっかけにあります。

NICHOLAS:準備と言えるかは分かりませんが、時間がある時は自分のアイデアを絵に描いていました。でも最初は絵が本当に下手で……(笑)。もっと自分が表現したいものをきれいに描けるようになりたいと思って、絵の練習を始めたんです。好きなアニメのキャラクターを描いたり、絵が上手なメンバーと一緒に描いてコツを教えてもらったりしながら、少しずつ慣れていきました。

NICHOLAS:そうなんですね(笑)。でも自分が欲しいビジュアルや形を頭の中にしっかりイメージしていないと誰にもそれを伝えられない、というのは、今回WENO-ISMの制作プロセスで本当に学んだことです。

ファーストコレクションに愛するものを込めて

NICHOLAS:そうです。好きなことに全部挑戦したいと思っているので、僕が好きな二つのカルチャーを反映しています。

カウボーイは自由な精神があって好きです。Y2Kは、最新のものと過去のものを混ぜて新しいものを生み出すというムードがありますよね。ひと言で説明するのが難しいカルチャーでもありますが、そのとらえどころのない、でも確かにあるムードが僕はすごく好き。そのメッセージ性に惹かれて、最初のコレクションのコンセプトにしました。

NICHOLAS:デニムのヘッドウェアは、一番作るのが難しかったアイテムです。夏にさわやかなブルーデニムはぴったりなのでラインナップに入れたかったのですが、ヘッドウェアにするにあたり、まずデニムのオンスをどうするのかという問題に悩まされました。厚すぎるとかぶった時に負担になってしまうし、柔らかすぎると形にならなくて……。その良いバランスを見つけるまでに時間がかかりました。

どのアイテムも、まず自分が欲しいものに近い商品のサンプルを集めて、自分の絵も含めてスタッフさんに共有して作っていました。制作のプロセスは本当に難しくて、自分が想像していた方向に進まないこともたくさんありました。時間が許す限り修正を続けていました。

NICHOLAS:デニムだけだとちょっと「ギャップが足りない」感じがしたんです(笑)。僕はずっとレースとデニムの組み合わせが好きで、今回入れてみようと思ったんですけど、似たようなアイテムをあまり見たことがなかったのでどう作ったらいいのか分からなかったことも苦労した部分です。ビジュアル撮影の当日まで、レースの長さを調整していました。

試行錯誤したので、完成させられたことを本当に感謝しています。

NICHOLAS:はい、いつも何かをかぶっているくらい好きです!シャツを頭に巻くこともあります。

僕にとってファッションの完成度は、首から下がちゃんとしていたら70%、頭まで決まったら100%という感じなんです。頭の先からつま先まで、全部が揃って初めてファッションが完成すると思っています。だからいつも何かしら頭にかぶっていますし、1stコレクションにも取り入れました。

NEXT WENO-ISMに込めた、NICHOLASさんの大切な哲学とは?

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