編集者Ｔ

本誌のJAMで衣装コラムを書いてくれている根本宗子さん。人気劇作家、演出家として、多忙な日々を送っている方です。そんな根本さんの代表作のひとつ、音楽劇『くるみ割り人形外伝』が2年ぶりに再演されるとのことで、観覧してきました。

2025年の3月号の衣装特集で、根本さんの手がける舞台衣装へのこだわりを語ってもらう企画を組んだのですが、いくつかの衣装の解説をしてもらったなかに『くるみ割り人形外伝』がありました。初演はファッションデザイナーの田中大資さんがデザインを手掛けていたこともあり、その仕上がりもかわいいのですが、とにかく、テイストがバラバラで、その時からどんなお話なのか気になっていたので、再演が決まってラッキー！

この公演は、根本さんが作・演出、音楽をチャラン・ポ・ランタンの小春さんが手掛けた音楽劇で、ひとつのお芝居に演劇、歌舞伎、バレエ、ライブがミックスされている、完全書き下ろし作品。だから、衣装の雰囲気はそれぞれだったのだと納得。そしてなんと、今回の再演はスタイリストの酒井タケルさんが制作しているらしい！

演者が舞台に登場するたびに、根本さんのこだわり部分の解説が頭をよぎり、倍楽しめた気がします。

また今後に再演があるかもしれないので、多くは語れませんが、ファンタジックなクリスマスのストーリーで、歌や踊りにノリノリ。演者のなかで、ふわふわのチュールスカートにサスペンダーだけをまとった俳優の一色洋平さんに目がくぎ付けでした。

そんな楽しい演出なんですが、主演の少女（澤田杏奈さん）の演技がとても上手で、最後は少しホロリと涙がにじむ感動もあったりして。

終演後、根本さんにそのことを伝えるべく、ご挨拶して記念にポスターの前で1枚撮らせてもらいました！

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