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第99回装苑賞の裏側レポート!
フィッターってどんな仕事?

6月17日(水)に第99回装苑賞公開審査会が開催されました。新米編集者の私にとって、ファッションショーの裏側を見るのも、お手伝いするのも人生初のこと。
厳かなショーの裏側では、モデルのメイクに着替えに大忙しで、表舞台からは想像できないほどあわただしく動いておりました。
…………
さて、「フィッター」という言葉をご存知ですか?
ショースタッフの役割の一つで、モデルにコレクションピースを着せつける人のこと。スーツや下着の補正をするなど、より専門的な職業を指すこともありますが、要は文字通り、服を着る人物にフィットするように調節する人のことです。
今回はフィッターとして、文化服装学院の有志の学生さんたちが参加してくれました!
装苑賞では、候補者であるデザイナーは裏方ではなく、観客席からショー本番を見守ります。そのため、事前にスタッフに着せ付けの注意点やヘアメイクのイメージを共有しておきます。
当日は手元のメモや資料を頼りに、限られた数分間で着替えとヘアメイクを同時進行。モデルが前の衣装を脱ぎながら、次の服に袖を通している間に、メイクさんがチークを塗る──そんな怒涛のバックステージ・リレーが繰り広げられていたのでした。
そんなこんなで、衣装は壊れたりほつれが出てきてしまうもの。でもそこはフィッターの腕の見せどころです。針と糸、安全ピンを手に、ステージ直前まで懸命に衣装を整える姿に、心打たれました。
なかには次回の第100回装苑賞に応募するという学生さんもいて、間近でファイナリストたちの作品を見てモチベーションが高まった様子。私も今からどんな作品に出会えるのかドキドキワクワクしています☆
装苑賞第99回のレポートと、記念すべき第100回の募集要項は9月号に掲載されているので、ぜひチェックしてくださいね。たくさんのご応募をお待ちしております!

リハーサル後の休憩時間に誌面掲載用の記念撮影!

前日は会場の設営に大忙しです
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応募当初「デザイナーという職業を知らなかった」という山本耀司。
初めての装苑賞では候補に挙がったが、受賞はならず。諦めずに翌年に再挑戦し、見事装苑賞に輝きました。
文化服装学院在学時の応募作品アーカイブでキャリアのスタートを振り返ります。
\第100回装苑賞の応募要項が公式サイトでも見れる!/
装苑賞
「装苑賞」は、1936年に誕生したファッション誌『装苑』の創刊20周年を記念して、1956年に創設された日本を代表するファッションコンテストです。
高田賢三、山本耀司など世界のトップデザイナーを輩出してきました。
クリエイターの卵たちはデザイン画を描いて作品を作り、モードの最先端で活躍するプロデザイナーの厳しい審査を受けます。
ファッションコンテストは若いクリエイター、自分の思い描く世界をストレートに表現するステージ。
ネクストジェネレーションが見つめているものは何だろうか——。

編集者A
旅行ガイドの編集からファッション誌の世界に飛び込んだ『装苑』新米編集者。ファッションをビギナー目線で勉強中♡ 本と音楽、サッカー観戦が好き。