仲里依紗さんにインタビュー。「一歩、大人になりました!」自身のブランド、RE.(アールイードット)で伝える、尽きることのないファッション愛

2024.11.28

俳優として活躍する仲里依紗さんが、ファッションブランド、RE.(アールイードット)を立ち上げたのは2021年のこと。ファッションが大好きで、ファッション業界で働くことが長年の夢だったという仲さんの愛と熱が込められたブランドが、初めてポップアップショップを行ったのが東京・原宿の「ラフォーレ原宿」だ。以降、欠かさず毎年この場所でポップアップを開催し、自ら接客も行っている。さらに今年は、昨年に続き「ラフォーレ原宿」前にRE.としてプロデュースした7メートルの巨大イルミネーション「RE. Clockwork X’mas Party」が出現!11月23日(土)に行われたイルミネーションの点灯式イベントに登壇した仲さんに、改めて現在のファッション愛を存分に語っていただきました!

photographs : Jun Tsuchiya (B.P.B.) / interview & text : SO-EN

仲里依紗(以下、仲):お洋服を作っていて、買ってくださるお客様の顔を直接見られることってなかなかないですし、女優をやっていてもファンの方と一緒に何か近くでやれることはあまりないんです。だからポップアップの機会は本当に私自身、一番と言っていいほど大事にしています。毎年絶対やりたいなと思っていますし、今後も続けていきたいです。

:ラフォーレ原宿さんは、多くの人にとってファッションのスタート地点であり、ゴールでもあると思うんです。そのエネルギーが集結したパワーのある場所で、自分のブランドが4回もポップアップショップをやらせていただいていることが本当に嬉しいです。私は田舎で育って東京に出てきたので、こんな夢のようなファッションビルがあることが、まず嬉しくて。このエネルギーは続いてほしいですし、後にも伝えていきたいなと思います。

:ありがとうございます。色んな言葉がいっぱい書いてあります!(※編集部注  プリントの詳細はリールをチェックしてね!)

:最近、ファッションの気分が少し変わって。今までは本当に色ものしか着なかったのですが、差し色で黒だったりブラウンだったり、そういう色も生活に取り入れるようになりました。落ち着いた色とカラフルな色がすごくいい反応を起こしてくれることを知って、一歩、大人になった自分のステージがあるなと思います。様々な色の良さを知ろうと思って挑戦しているうちに、作る服のカラーの選び方も変わりました。見本帳から色を選べるようになったんですよ!

:染めていましたね。染めなければ好きな色がなかったんです。それが今、自分のマインドが色んなものを知っていこうというふうにシフトしたら、ちゃんと見本から選べるようになって(笑)。成長したなって思います。

:年齢を重ねるごとに、自分の肌に触れるものは、リラックスするような素材が増えていきます。そこでストレスをかけたくないなっていう気持ちになるんですよね。だけど可愛くもありたい。削ぎ落とすものが大人になると増えるけど、そこでプラスαできることってないかなって思っています。素材の良さを重視して服を探すとシンプルになってしまって、自分の想像していたものが届かなくなる感覚があるんです。だから、素材は良くても自分らしさを取り入れて作っていきたいという思いがあります。

それから変わってほしくないのが、洋服を選ぶことの楽しさ。朝起きて「この服を着よう!」と思うとか「こういう天気や気温だからあの服を着よう」みたいな、洋服を選ぶパワーや洋服から得られるパワーを、皆さんに感じていてほしいです。つい合わせやすいアイテムばかり集まっちゃうじゃないですか。でもすごく好きなお気に入りの一着をどう調理しようかなっていうワクワクを皆さんにも感じてほしいな。

:なっています。この洋服、今着ないとダメだよな!とかも思います。私は服を買うことが好きなので、どうしても着てあげるのが数年後になっちゃうこともあるのですが、それでも絶対に着ているんです。すごいいっぱい服を買ってはいるけど、どこに置いたかも覚えているし、「あの時買った服、今着たいな」っていうふうになるんですよね。そういうマインドなので、ハロウィンには困らない(笑)。こないだのハロウィンも、着たいって思ったものがすでに全部家の中にありました(笑)。

:そう、すぐ出てきたんです!そういう楽しみもファッションにはありますね(笑)。

RE.ポップアップショップ
期間:2024年12月12日(木)〜15日(日)
場所:「ラフォーレ原宿 2F CONTAINER」
     東京都渋谷区神宮前1-11−6
時間:11:00〜20:00 会期中無休
Instagram @laforet_h


Riisa Naka ティーン誌のモデルを経て俳優に。2006年、劇場アニメ『時をかける少女』でヒロインを演じた。2010年、実写版『時をかける少女』『ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲-』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。その後も数多くの作品に出演し、’23年はNetflixドラマ「離婚しようよ」や、ドラマ10「大奥」が話題に。現在、NHK連続テレビ小説「おむすび」に出演中。待機作に『はたらく細胞』(’24年12月13日公開予定)。

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