
撮影・伊藤信
卵、バター、粉、砂糖の4つの材料で作る基本のパウンドケーキ。ちょっとどっしりした感じかなと思いきや、このパウンドケーキはふわっと軽やかな食感なんです。その秘密はフードプロセッサーを使っているから。フードプロセッサーは材料を練るのではなく切るように混ぜてくれるので、ふくらみを悪くする小麦粉のグルテンの形成を抑えることができるのです。シナモンが香るりんごとラムレーズンのケーキ。少し涼しくなった秋のティータイムにどうぞ!
〈ラムレーズン+りんご+シナモンのパウンドケーキ〉
バターとシナモンでソテーした風味豊かなりんごがごろごろ!
ADのあとに記事が続きます
ADのあとに記事が続きます
材料 外寸6×11,5×高さ5㎝のパウンドケーキ型2本分
A
ラムレーズン(市販品)・・・・50g
バター(食塩不使用)(25℃前後に戻す)・・・80g
グラニュー糖・・・・・70g
B(合わせる)
卵(25℃前後に戻し、ほぐす)・・・1/2個
生クリーム・・・・大さじ2¹/₂
ラム酒・・・・小さじ1
C(合わせてふるう)
薄力粉・・・・・85g
アーモンドプードル・・・60g
ベーキングパウダー・・・3g
塩・・・・・少々
りんごソテー ★
りんご(酸味のある紅玉がおすすめ 皮つき・5mm幅のいちょう切り)・・・80g
グラニュー糖・・・・15g
シナモンパウダー・・・・2g
バター・・・・・3g
アンビバージュ ★
ラム酒、シロップ・・・各大さじ1
シナモンシュガー(グラニュー糖とシナモンパウダーを10:1で合わせる)・・・適量
下準備
★りんごソテーを作る
①ボウルにグラニュー糖とシナモンパウダーを合わせ、りんごを加えて混ぜ合わせる。
②フライパンにバターと①を入れて中火でソテーし(a)、火が通って煮詰まったらバットに取り出し、広げて冷ます。

a
★アンビバージュを作る
鍋にラム酒大さじ1と、シロップ*大さじ1を入れて火にかけ、冷ます。
焼いたパウンドケーキが熱いうちに、表面に刷毛でしみ込ませるようにぬる。
*シロップは同量の水とグラニュー糖を鍋か電子レンジで煮溶かし、完全に溶けたら冷ます。
★オーブンは170℃に温めておく
作り方
1 フードプロセッサーにAを入れ(b)、グラニュー糖がバターになじんで見えなくなるまで混ぜ合わせる(c)。

b

C
2 Bを2~3回に分けて加え、その都度混ぜ合わせる。マヨネーズのようにとろりとなったらゴムべらでまとめる。
3 Cを加えて混ぜ合わせ、粉っぽさがなくなったらゴムべらでまとめる。
4 ボウルに移し、りんごソテーを加え、ゴムべらで底から混ぜ合わせる。


5 バター(分量外)をぬった型に流し入れ、型を持ち上げて卓上に落とし、表面をならす。170℃に温めたオーブンで約24分焼く。型から取り出し、熱いうちに表面にアンビバージュを刷毛でぬる。冷めたらシナモンシュガーをふりかける。
垣本晃宏
1970年、京都府宇治市生まれ。辻製菓専門学校卒業後、「京都ロイヤルホテル」、「神戸菓子パトリー」のスーシェフ、「アトリエアルション」のシェフパティシエなどを経て、「サロンドロワイヤル京都」のシェフショコラティエを務める。数々の受賞歴を持ち、「ワールド チョコレート マスターズ」の日本代表として出場し、2013年、’18年と世界第4位に輝く。’16年「アッサンブラージュ カキモト」、’19年にはデザートやプティフールを提供する「アッサンブラージュ ハナレ」、’23年には焼き菓子とジェラートの店「アッサンブラージュ・プリュス」を京都市・御所南にオープン。現在は、多くの大手メーカーや有名飲食店のアドバイザーも務める。
WEB:http://www.assemblages.jp/
Instagram:@assemblageskakimoto

〈ラムレーズン+りんご+シナモンのパウンドケーキ〉は垣本晃宏さんの著書『フードプロセッサーだから失敗しない!ふわかるパウンドケーキ』からピックアップしました。フードプロセッサーを使うので、手順がシンプルで簡単。基本のシンプルなものから、さまざまにアレンジをしたものまで、ふんわりとしたくちどけのよいパウンドケーキがたくさん。甘いパウンドケーキから、ケークサレのようなおかずパウンドまでたくさん掲載されています。
『フードプロセッサーだから失敗しない!ふわかるパウンドケーキ』
垣本晃宏
文化出版局
WEB:https://books.bunka.ac.jp/np/isbn/9784579214709/
\関連記事/
その他の「簡単スイーツレシピ」はこちら!