Aぇ! groupのメンバーとして、グループの音楽活動では作曲を手がけるなど
豊かな才能を発揮する一方で、末っ子として愛される存在でもある佐野晶哉さん。
近年は、俳優としても目覚ましい活躍を見せている彼が、今回は声優としてお芝居に挑んだ映画『トリツカレ男』が公開に。
穏やかで柔らかで、でもその内側に強い意思を持つ多才な人、佐野晶哉さんの魅力に迫る。

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声優で主演を務めた映画『トリツカレ男』が11月7日に公開となる佐野晶哉さん。劇中では、声でのお芝居と歌声で、主人公ジュゼッペの心情を響かせている。一方、Aぇ! groupのライブでは、歌い踊るだけでなく、華麗なドラムプレイに加え、楽曲制作まで手がけている。そんな多彩な表現者、佐野晶哉さんの思考にここで触れたい。

一生、アイドルでいたい。そのうえで、あれもこれもやる。
それが佐野晶哉だと胸を張りたい。
———佐野晶哉(Aぇ! group)
映画『トリツカレ男』では、いろんなものにとりつかれました(笑)。医者や探偵になったり、ペチカに恋したり、いろんな言語でしゃべったり……。そのたびに声色は変えていますが、ジュゼッペ自身には思いを言葉ではっきりと話すイメージがあったので、1語1語を丁寧に伝えようと思いました。仕草や表情は封印されて、あるのは声だけ。でも逆に声だけで聞くと、自分の息遣いや声の高さや張り、細かな表現まで伝わってくるんです。こんな声出してたんやって自分で驚いたり。声優がこんな繊細な仕事とは、やってみて気づいたことです。
劇中歌は、初めて聴いた時から好きになりました。中毒性があってキャッチーで。特に2曲目の『ファンファーレ〜恋に浮かれて〜』の後半が大好き。あのメロディの飛躍感と二人が空を飛んでいく姿に言葉もハマっていて、伸びやかで気持ちいいんです。
映画『トリツカレ男』本予告©2025映画「トリツカレ男」製作委員会
元々、ミュージカルをするのも見るのも好きでしたが、“自分の感情を届ける音楽”に目覚めたのは高校生の頃。知り合いのカフェに行った時に、酔っぱらったおっちゃんが、そこにあったアコースティックギターを手に、地べたに座ってハナレグミの『家族の風景』を歌い出したんですよ。それが、うまくて、かっこよくて。人が弾き語るっていいなって。その人の歌はリズムも音程も合ってないのに、心が震えて、こういうこともしたいなって思ったんです。うまいとかへたじゃなく、人の生き様みたいなもんを感じたんですよね。
そういう意味で、Aぇ! groupの音楽も感情をぶつけられるような歌が多い。バンドスタイルはほぼ全曲そうで、バラード曲も結構あるので、自分のまんまで歌っています。うちのグループは、何かしらしんどい思いをしてきた5人だから、“人”として、みたいなところは強いよなって僕らは思ってるんです。だから、誰かを励ましたい歌や、悩んでいる人に届けたい歌を歌った時にも、その言葉はウソじゃない。そういう僕らだから歌える曲を大事にしたいし、その音楽はメンバーが作るからこそでもありたい。俺や詞を書く小島(健)くんが作るような、内側から発信した曲には、ほかの人では書けないパワーがあるはず。そこに絶対的にあるのは、このグループおもろいやろ!って自信とグループ愛。そこだけはどこにも負けてないです。
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表現者、佐野晶哉としては? 子どもの頃から大好きな人は、小林賢太郎さん。職業を聞かれた時に『職業、小林賢太郎です』と答えてて。その感じの唯一無二さ。コバケンさんは、元々は演者で、裏方で、芸人で、音楽も。その訳分からなさがすごいし、クリエイティブだなって。僕は、一生、アイドルでいたい。そのうえで、この人って何してるか分からへんけど、なんか全部してんなって。『それが佐野晶哉なんですよ!』と胸張って言えるようになりたいです。
佐野晶哉さん着用:黒のロングコート¥154,000、長いタイつきのドレスシャツ¥44,000 ケイスケヨシダ(ケイスケヨシダ カンパニー・リミテッド)/ジャケットにつけたブローチ¥42,900、イヤーカフ¥44,000、右手薬指のリング¥29,700、右手小指のリング(3つセット)¥34,650 スワロフスキー・ジュエリー(スワロフスキー・ジャパン)
佐野晶哉さんが声で演じる
ラブストーリー・ミュージカル

映画『トリツカレ男』
何かに夢中になると、ほかのことは目に入らない"トリツカレ男"のジュゼッペ。そんな彼が、風船売りの女の子、ペチカに恋をした。作家、いしいしんじによる同名小説が原作の、ちょっぴり切なくもハートウォーミングな物語。自由奔放で心温かなジュゼッペを佐野晶哉、ジュゼッペとの出会いで運命が変わるペチカを上白石萌歌、ジュゼッペの相棒でハツカネズミのシエロを柿澤勇人が演じる。
©2001 いしいしんじ/新潮社 ©2025映画「トリツカレ男」製作委員会
初めての全国ツアーコンサート
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