ベルギー出身のマルタン・マルジェラによって1988年に設立された「メゾン マルタン マルジェラ」。モードの既成概念を覆すコンセプチュアルな作風で、そのクリエーションには毎シーズン大きな期待が寄せられていた。マルタン・マルジェラ自身は2008年に引退。その後2014-15秋冬からブランド名を「メゾン マルジェラ」とし、ジョン・ガリアーノがクリエイティブ・ディレクターを務めている。伝統をリスペクトしつつ、着ることの楽しさや着こなしのアイディアが盛り込まれた新生「メゾン マルジェラ」。ガリアーノらしいテクニカルな要素もフレッシュな要素になっている。
素材やテクニックに加えて、スタイリングにもメゾンのコード「inverted snobbery(スノッブ意識の反転)」が反映された今シーズン。日常の慣れ親しんだアイテムをさまざまなアイディアで昇華させている。未完成で完成したドレス。ボリュームある服の自由な着こなし。素材の妙。これらの中に新たな価値を見出す手法が今の「メゾン マルジェラ」のクリエーションの魅力になっている。
メンズのテーラリングコートを解体して再構築したウールドレス。衿ぐりや袖ぐりにあしらわれた仕付け糸は、メゾンのコード「ワーク・イン・プログレス」を反映して、まさに未完成のデザインを完成にしたという証。直線的なドレスのフォルムからは、メンズでもなくレディスでもない不思議な魅力が漂ってくる。ドレス ¥290,400、ブレスレット ¥75,900、指輪 ¥41,800、ソックス ¥14,300、靴 ¥165,000 メゾン マルジェラ
日本のインディゴデニムを使用し、ヴィンテージのワークウェアをクチュールのシルエットに再解釈したセットアップ。固く張りのある独特な素材感がモードなフォルムを作り上げている。メゾンのアイコンバッグ「5AC」シリーズに新しく登場した、 “Baby”モデルとともに。ジャケット ¥149,600、パンツ ¥104,500、指輪 ¥41,800、バッグ 各¥137,500 メゾン マルジェラ
美しく褪せた色。キルティングが施されたサテンのアウターはどこかヴィンテージクローズの懐かしさが伝わってくる。少し鈍い輝き。そこに美しい贅沢を感じる。足もとは、冷たく輝くシルバーのタビブーツで。ジャケット ¥237,600、コート ¥396,000、セーター ¥118,800、スカーフ ¥86,900、ブレスレット ¥75,900、指輪 ¥41,800、靴 ¥163,900 メゾン マルジェラ
重厚感のあるクラシックなメンズテキスタイルを使った黒いビスチェドレス。女性らしいフォルムにもかかわらず、このアイテムに強さを感じるのはメンズテキスタイルだから。上から羽織ったボリュームあるモヘアのニットコートは、さまざまにシルエットを変えて着られるのが楽しい。ニットコート ¥616,000、ドレス ¥440,000、手袋 ¥74,800、靴 ¥148,500 メゾン マルジェラ
コットンリネンを使った一見クラシックなブークレのツインセット。ざらっとした素材のテクスチャーはポテトを入れるジュートサックを彷彿させる。リュクスなルックを、馴染みある素材で展開し、そこに見いだされた新たな価値観をファッションとして楽しむ。日常から派生したモードだから、そこに心地よさが感じられる。プルオーバー ¥157,300、スカート ¥139,700、スカーフ ¥81,400、手袋 ¥74,800、バッグ ¥291,500、ソックス ¥16,500、靴 ¥148,500 メゾン マルジェラ
photographs : Josui Yasuda (B.P.B.)
hair & makeup : TAKAE KAMIKAWA(mod’s hair)
model : SERENA MOTOLA (SO-EN model)
問い合わせ先
マルジェラ ジャパン クライアントサービス
TEL:0120-934-779
WEB:maisonmargiela.com