【so-en mode】
Vol.11 ヴァレンティノ

「ヴァレンティノ」は1960年、ファッションデザイナーのヴァレンティノ・ガラヴァーニと、彼のビジネスパートナーであったジャンカルロ・ジアメッティにより、オートクチュールメゾンとして創業。優雅で、上品で、ドラマティックで、そして巧みな技術を駆使したドレスは、世界の女優をも魅了させるものに。メゾンのシンボルカラーは赤。こっくりとした艶やかな赤いドレスが毎シーズンのようにランウェイを彩っている。2008年10月、ヴァレンティノ・ガラヴァーニの退任後、ピエールパオロ・ピッチョーリとマリア・グラツィア・キウリのデザイナーデュオが「ヴァレンティノ」のクリエイティブ・ディレクターに就任。2016年からはピエールパオロ・ピッチョーリが単独でクリエイティブ ディレクターを務めている。

「ヴァレンティノ」を象徴する色は情熱的な“赤”。けれどこの秋冬のコレクションでピエールパオロ・ピッチョーリが選んだ色はピンク。少し青みがかったフューシャピンクだ。一部の黒いルックを除いては、すべてがこの色のコーディネイトで、メークもステージもピンクの世界。様々な色が氾濫する中で、もしくはモノトーンのクールなイメージの中で、ピンクがもたらした幸せな気分はファッションの魅力を再確認させるものになった。そして、色を絞ることでいつも以上に見えてくるテクスチャーの個性や素晴らしさ。ファッションの新たな可能性を与えてくれたコレクションになった。

「ヴァレンティノ」のアイコンのVを思わせるように、背中がVに深く開いたミニドレス。素材はウールシルク。張りのある素材の特性を生かして描かれたアワーグラスラインのフォルムが美しい。ドレス ¥511,500 ヴァレンティノ、ピアス ¥83,600、グローブ 91,300、タイツ 22,000、靴 ¥159,500 ヴァレンティノ ガラヴァーニ

デコルテを波打つライン。細くフィットした袖。そしてトップのフォルムとは対照的なゆったりしたパンツ。モードを感じさせつつ今のフレッシュな気分を盛り込んだコンビネゾン。ウールシルクの素材を駆使したアイテムに。コンビネゾン 693,000 ヴァレンティノ、ピアス 83,600、靴 ¥218,900 ヴァレンティノ ガラヴァーニ

シャカシャカっとしたカジュアルライクなポリエステル素材も「ヴァレンティノ」の手にかかるとモードに。カッティングで広がりを持たせたシャツジャケットの裾部分がペプラムのように華やかに。ボトムにはウールシルクのショートパンツを合わせて。シャツジャケット ¥385,000、ショートパンツ ¥121,000 ヴァレンティノ、ピアス 83,600、バッグ 759,000、タイツ 22,000、靴 218,900 ヴァレンティノ ガラヴァーニ

チュールにビーズやシルクシフォンの布で繊細なモチーフをあしらったブラウス。そのドラマティックな表情はクチュールメゾンならでは。女性らしいエレガントなブラウスを、ウールシルクのメンズライクなパンツとともに。ブラウス ¥973,500、パンツ ¥231,000 ヴァレンティノ、ピアス ¥83,600、靴 ¥218,900 ヴァレンティノ ガラヴァーニ

スパングル刺繍などを施したマトラッセのバルーンドレス。空気を含んでふんわりとした丸いフォルムがキュートな印象。ドレスのマテリアルと、煌めく大きなイヤリングに輝きを集めて。ドレス ¥973,500 ヴァレンティノ、イヤリング ¥295,900、タイツ ¥22,000、靴 ¥159,500 ヴァレンティノ ガラヴァーニ

photographs : Josui Yasuda (B.P.B.)
hair & makeup : TAKAE KAMIKAWA(mod’s hair)
model : SERENA MOTOLA (SO-EN model)

問い合わせ先
ヴァレンティノ インフォメーションデスク
TEL:03-6384-3512