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サヴォアフェールって何?華やかな表舞台を支える手仕事

2026.04.29

刺繍、レース、羽根細工――。華やかな装飾を施したドレスはランウェイやレッドカーペットを彩り、時代を超えて人々を魅了してきました。その舞台裏を支える職人技にスポットライトを当てた展覧会「織る、刺繍する、昇華させる。モードのサヴォアフェール(Tisser, broder, sublimer. Les savoir-faire de la mode)」が、パリのガリエラ宮で開催されています。

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タイトルに使われている「サヴォアフェール(savoir-faire)」は、近年、特に耳にする言葉。フランス語で「savoir」は「知る」、「faire」は「行う、作る」を意味し、英語の「ノウハウ(know-how)」と訳されることもありますが、今回のようなファッションの文脈においては「経験の中で培われた能力や技能」を指します。

本展では、普遍的に愛されてきたフラワーモチーフを軸に、サヴォアフェールを装飾技法ごとに紹介。18世紀から現代までの衣服やアクセサリーを通して、その豊かさを紐解きます。

二つ目の展示空間「クラフトのギャラリー」では、フランスが誇るメティエダール(伝統技術による熟練した仕事)をアトリエ別に解説。シャネルが傘下に収める刺繍工房のルサージュ(LESAGE)、羽根細工と花細工のルマリエ(LEMARIÉ)、ジュエルボタンのデリュ(DESRUES)など、高度な職人技術に特化したコーナーが並び、普段はなかなか目にすることのないデザイン画や仕事道具も公開されています。

オートクチュールのドレスはもちろん、コム デ ギャルソン、ヨウジヤマモト、ドリス ヴァン ノッテンといった人気ブランドの作品も豊富に展示され、見応えもたっぷり。装飾芸術の視点からファッションを捉えることで、その魅力の奥深さに気づかされます。

● Tisser, broder, sublimer. Les savoir-faire de la mode
「織る、刺繍する、昇華させる。モードのサヴォアフェール」展

2026年10月18日まで。
Le Palais Galliera
10 av. Pierre 1er de Serbie 75116 Paris
オフィシャルサイト

Photographs:濱 千恵子 Chieko Hama
Text:B.P.B. Paris

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