国内外で活躍する4人のアーティストとのコラボレーションバッグを11月の間、4週にわたって発表した「MARC JACOBS（マーク ジェイコブス）」。最終週に登場したのは、クリエイターやモデルとしてマルチに活躍している「kemio（けみお）」さんがハンドペイントした5つのバッグ。このバッグは抽選販売され、なんと応募は300件超え！

装苑ONLINEは、この限定バッグをkemioさんが直接、お客様に渡すスペシャルイベントに潜入。多くのファンの皆さんが見守る中、kemioさんにインタビューを行いました。5つのデザインに込めた思いや、最近のkemioさんのファッション事情をお届けします！

interview & text : SO-EN

I LOVE MARC JACOBS MORE THAN KEMIO

――マーク ジェイコブスとkemioさんの初のコラボレーションが実現しましたね。

kemio：マーク ジェイコブスさんからお声がけいただいた当初は、実はお断りしそうになったんです。このお仕事をするにはまだ僕自身が力不足だと思い、申し訳ないなという気持ちがあったんです……。ですが、マーク ジェイコブスのチームの皆さんがそんな僕に寄り添ってくれて、デザインの練習会やセッションの時間を作ってくださって実現することができました。デイジーをモチーフに、5つのバッグにハンドペイントし、色使いもカラフルにしたので持っていて元気が出るようなデザインに仕上げています。

――5つのバッグについて聞かせてください。
マーク ジェイコブスとkemioさんにとって大切なデイジーのモチーフが、顔文字やkemioさんカラーの青色などでハンドペイントされています。これらのデザインにはどのような意味が込められていますか？

I ♡ MARC JACOBSメッセージバッグ
kemio：僕の本名は健太なのですが、以前「I ♡ KEMIO BUT I ♡ KENTA MORE」と手書きで書いた公式グッズを販売しました。それをマーク ジェイコブスさんが見てくださっていて、リクエストをいただいたんです。今回は特別なコラボレーションなので、僕よりもマーク ジェイコブスが好き！という、ユーモアのあるものがいいなと思い「I ♡ MARC JACOBS MORE THAN KEMIO」と描きました。

顔文字バッグ
kemio：10月に僕のバースデーイベントを開催したのですが、その際に販売したグッズのデザインであるデイジーのアスキーアートを、このバッグにも全て手描きしました。顔文字がたくさん使われていたドラマ『電車男』が好きで、そこからインスピレーションを受けています。僕も高校生の頃からずっと顔文字を使ってきました。

kemio’s デイジーバッグ
kemio：だよね〜って感じです（笑）。僕のトレードマークのお花だよね〜っていうデザインです。実は、5つの中で一番最初に書いたのがこのバッグなんです。練習用でデザインしていましたが、うまく描けたので出荷となりました！

graffバッグ
kemio：マーク ジェイコブスさんにご用意いただいた画材の中に、バッグに書くことができるクレヨンがありました。僕が住んでいるニューヨークのレストランでは、テーブルに掛けられているテーブルクロスに直接、落書きができることがあります。そこからクレヨンで自由に落書きすることが好きになり、今回のバッグにもクレヨンで落書き風に書きました。アスキーアートの上から色を重ねたら可愛いかなと思い、グラデーションで鮮やかなカラーにしました。

デイジーガーデンバッグ
kemio：アニメ「スポンジボブ」に出てくる絵のタッチが高校生の頃からすごく好きで、それをイメージして描きました。ピカソって感じです（笑）。

どれも一点ものなので使っていただいてる人には楽しい気分になってもらいたいです！

――バッグに描かれている通り、マーク ジェイコブスへの愛が伝わりますが、kemioさんにとってマーク ジェイコブスはどのようなブランドでしょうか？

kemio：僕が物心ついて、ファッションが好きになった頃からすごく好きでしたし、なくてはならない素敵なブランドです。ファッションが好きである理由の一つにもなっているブランドなので、そのような思い入れのあるブランドとコラボレーションできたことが、すごく光栄で夢みたいです。覚めたくない夢です（笑）。

――今のkemioさんのファッションのムードやスタイルを教えてください。

kemio：今までは何も考えずに「可愛いから」などの理由だけで洋服を買っていたため、結局、一回だけしか着なかったりクローゼットに眠っている服も多かったのですが、最近はどうやったら自分が持っている洋服とうまくコーディネートできるだろう？と、しっかり考えてから服を買うようになりました。即購入することがなくなり、「3日間は待ちましょう」と自分に言い聞かせています。この世の中はオプションが多すぎて、目移りしてしまうので、それでも忘れられないものを買うように心がけています。そして買ったものは大切に長く使いたいと思っています！