6月21日から6日間の日程で開催された2023年春夏パリ・メンズ・ファッションウィーク。今期はコロナが収束する中、リアルなショーとプレゼンテーションが大幅に復帰し、公式カレンダーの84ブランドのうち、デジタル発表にとどまったのは6ブランドのみ。特に日本勢の活躍が目覚ましく、パリがファッションの国際都市として活気を取り戻したシーズンになった。
UNDERCOVER
アンダーカバーはピンク・フロイドのグラフィックをフューチャー
アンダーカバーはプレゼンテーション枠で参加。「日常に溶け込みながらもUNDERCOVERらしいスパイスを取り入れた」という今シーズンは、プログレッシヴ・ロックの先駆者である「ピンク・フロイド(PINK FLOYD)」のグラフィックをフューチャー。アルバムジャケットのアートワークを取り入れ、ラフなストリートテイストとエッジーなモードが融合するコレクションとなった。
Album artwork of 『Atom Heart Mother (原子心母)』
Album artwork of『Animals(アニマルズ)』
Album artwork of『Wish You Were Here (炎~あなたがここにいてほしい)』
Album artwork of 『The Dark Side of the Moon (狂気)』
2022 Pink Floyd (1987) Ltd. Under license to Perryscope Productions LLC
リラックス感のあるスーツやカーディガン、タータンチェックのコートやブルゾンなどもそろい、ロックバンド「カン(CAN)」の代表曲『Vitamin C』の歌詞を綴ったTシャツの提案も。映画界の巨匠である黒澤明監督や小津安二郎監督の顔をプリントしたフーディやスウェットシャツもあり、カジュアルでいて遊び心をくすぐるアイテムが充実している。
Text : B.P.B. Paris