6月21日から6日間の日程で開催された2023年春夏パリ・メンズ・ファッションウィーク。フィジカルイベントが増えた今シーズンは、40ブランドがパリを舞台にショーを実施。待望のリターン組、初ショーを行った新星デザイナー、パワフルなラグジュアリーブランドが一堂に会し、尽きない創造性を披露した刺激的な一週間だった。
©B.P.B. Paris
BLUEMARBLE
注目若手のブルーマーブルはサイケデリックな雰囲気で
パリ・メンズ・ファッションウィーク初日にトップでショーを行ったブルーマーブルは、パリを拠点に活動する若手。ブランドを率いるアントニー・アルヴァレ(Anthony Alvarez)は、フランスとフィリピンにルーツを持つニューヨーク生まれのデザイナーだ。今年は「LVMH Prize」のセミファイナリストに選出され、権威あるファッションアワード「ANDAM」のピエール・ベルジェ賞を受賞するなど、益々注目を集めている。
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ショー会場となったのは、モリエール高校の回廊。コレクションは、ワークウェア、スポーツウエア、テーラリングなど、様々なスタイルをミックスした作風で、加えて自身の旅から得た思い出を落とし込み、独自の世界観を作っている。
今回は、1967年に開催された伝説的なモンタレー・ミュージックフェスティバルにちなんで、現代の若者がカウンターカルチャーを体験できるようなサイケデリックなアイテムをプラス。フラワープリント、アニマル柄、ペイズリーなど、多彩なモチーフを使い、若さのエネルギーが詰まったシルエットを見せた。
Text:B.P.B. Paris