文化服装学院ファッション流通科2年ファッションプロモーションコースと、ニューヨーク生まれの“アートなソックス”を提案するレッグウェアブランド「HOTSOX(ホットソックス)」を展開するレンフロ・ジャパンによるコラボレーション企画「文化服装学院×HOTSOX」。そのプロモーションバトル開始の前日、11月9日にキックオフミーティングが、12月4日には中間報告会が文化服装学院にて行われた。学生達の工夫によるプロモーションの結果はいかに?
photographs:Norifumi Fukuda(B.P.B.)
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デザインコンペで選ばれた16作品がいよいよお披露目!
教室の後ろには学生がデザインを手掛けた靴下とビジュアル写真が展示されていた。
高橋社長「売れる商品になっていると思います」
学生やこの日参加した報道陣に向けて話をするレンフロ・ジャパン株式会社 高橋良太社長
まず最初に登壇したのは、レンフロ・ジャパン株式会社社長の高橋良太さん。実際に販売される商品を見た高橋社長は「去年にも増して非常にクオリティの高い作品が出来上がっているので、私たち自身も嬉しいですし、売れる商品になっていると思います。」と絶賛。2年目となる今回の取り組みについては「商品もアップデートされていますし、我々のEコマースもアップデートでき、取り扱っていただける店舗も増えています。準備は万端にできていますので、あとは皆さんが作った商品をどうやって一般のお客様に認知していただけるか、これに懸っております。」とコメントした。
「バチェロレッテジャパン」で注目を浴びた画家・杉田陽平さんも登場!
自身の経験談を交えながら学生へエールを送る杉田陽平さん
さらに、「文化服装学院×HOTSOX」のアンバサダーとして、「バチェロレッテジャパン」に出演し、「杉ちゃん」の愛称で親しまれている画家の杉田陽平さんも今回のプロモーションバトルに参加。今回のキックオフミーティングでは、杉田さん自身が20代の頃に参加したオークションでのエピソードも交えながらプロモーションを行う上で「感情の風を吹かすことが1番大事。その風を動かしたものをどうやって受け止めて、ヨットのように前に行く力に変えて最大化できるかというのが皆さんの腕の見せどころだと思います」と語った。
杉田さんの話を真剣に聞く学生たち
薫森先生「昨年より非常に充実した内容になっています」
文化服装学院ファッションプロモーションコースの講師を務める薫森三義先生
文化服装学院 ファッション流通科 ファッションプロモーションコース講師の薫森三義先生は昨年の取り組みについて「100足完売を達成したチームが2チームも出たという実績はあるものの、多くのチームがSNSを活用してビジネスしていく難しさを痛感した」と振り返った。今年はライラ株式会社の方をゲストに招いた特別講義も実施し、プロモーションプランの作成やフィードバックも行うなど昨年より充実した内容になっているという。
デザインを手掛けた学生たちにQ&A!
中盤では販売される靴下のデザインを手掛け、各チームのリーダを務める16名の学生が登壇。プロモーションバトルを控えた今の心境や他の課題と両立する上で大変だったこと、SNSを活用したプロモーションで工夫しているところなどを語った。
販売される靴下のデザインを手掛けた16名の学生たち
Q1.プロモーションバトルが始まる今の気持ちは?
高森健太さん「自分が靴下をデザインして商品化されるまでにチーム全体でファッションプロモーションプランやスチール撮影をしたものを実際に店舗で販売するのが楽しみな反面、実際に完売するのかという心配もあります。」
陰山心さん「自分たちのチームは前半で少し躓いてしまい、周りに迷惑かけてしまったところもありましたが、後半追い上げられるように頑張りたいです。」
Q2.今回自分がデザインしたものが商品化されることが決まった時はどんな気持ちでしたか?
円谷彩香さん「このような経験はなかなか出来ないのですごく嬉しい気持ちなのと、この短い期間の間でたくさんの方に履いていただけるようにPRを頑張りたいと思いました。」
新藤桜羽さん「自分が想像していた世界観が靴下になって商品化されるという喜びと、もしかしたら誰かがこれを履いて街を歩くかもしれないというワクワク感がありました。」
Q3.他の課題と両立しながら、プロモーションバトルの準備をしてきましたが、大変だったところは何ですか?
清水陽晴さん「課題が並行で重なっていく上で、空いた時間を見つけてグループの人たちと集まって話す機会を作るのが少し大変でした。」
秋庭響さん「他の課題と並行するにあたって、期限や期間が被っているものがいくつかありました。また、メンバー同士で話していく中で、意見の違いがあったりスケジュール管理などで苦戦するところがあったり、撮影時のポーズの提案や修正でも少し大変なところがありました。」
Q4.チーム活動をしてみてどうでしたか?
神部夢乃さん「初めは不安でいっぱいでした。私自身、人をまとめて引っ張っていくことがすごく苦手な方なので、最初は何をどうすればいいのか分からず、今以上にオドオドしてしまいましたが、チームの皆が一人一人積極的に意見を言ってくれたり行動してくれたので、すごくスムーズに進めることができました。これから本格的にPRも始まってくるので気を抜かずに頑張りたいと思います。」
小野寺愛未さん「良い靴下を作れるようにメンバーとたくさん協力したり意見を出し合ったりして楽しく進めることができた反面、スケジュール調整でなかなか予定が合わず苦労したこともありましたが、引き続き楽しく進めていきたいです。」
Q5.商品デザインをしていく上で、こだわったところがあれば教えてください!
熊倉幹人さん「HOTSOXのイメージを崩し過ぎないように、でもHOTSOXにはなかったような要素を入れることを意識しました。」
今林莉々果さん「私は元々日本を感じられるような和をイメージした靴下にしたいと考えていました。街中にもしこの靴下を履いてもらえる人がいると考えた時に、周りからどのように見えたら靴下が可愛く、欲しいなと思ってもらえるかなと常に意識しながら、特に色合いの調整やデザインの配置にこだわりました。」
Q6.ライラの方にもお手伝いいただきながらプロモーションプランを立ててみましたが、それについて意見や感想はありますか?
佐藤綾香さん「100足売るという目標を達成するために、Instagramに投稿する更新頻度を実際に計算し、細かい数を出して誰がどう担当するのかを決めたり、TikTokに何時にあげるのかなど細かいことを考えたり、ギフティングはどういう人に渡せば自分たちが考えた靴下をより多くの人に届くかを考えたりしました。自分たちが思っている以上にやることがたくさんあって大変でした。」
日笠愛さん「主にInstagramでプロモーションプランを考えましたが、私たちのグループは3人しかいないので、他のグループよりも一人一人が積極的に投稿する必要があると感じました。」
Q7.個性的でユニークなビジュアルになったと思いますが、実際にビジュアル撮影をしてみてどうでしたか?
田口二胡さん「コンセプトを事前に皆で話し合って決めて、撮影の日はチーム一丸となって動けるように心がけました。目を引くビジュアルにしたかったので、コラージュの手法を取り入れ、私たちらしいポップで可愛らしい世界観を表現しました。」
高橋千愛さん「撮影するのにたくさんの人に協力してもらったので、スケジュール進行や撮影全体の進行がスムーズにできるように計画して行動しました。自分たちが考えたアイデアが形となったのでとても楽しかったです。」
Q8.これからSNSを活用して情報発信をしていく上で、何か計画していることがあれば教えてください。
青山晃太郎さん「私たちのチームはアートやファッションを好む人たちをターゲットにし、その方たちが興味のある服装やコンテンツを発信している、そのターゲットに刺さるインフルエンサーの方たちを調査してそこからギフティングを頑張っていきたいと思います。他のチームの方たちと差別化を図るために、自分たちのチームの靴下は牛乳がモチーフになっているので、牛乳石鹼を靴下と一緒にギフティングをしたいと思っています。」
リツイさん「専用のInstagramアカウントを開設し、自分がデザインした靴下だけでなく、その雰囲気に合った小物の物撮りも行い、投稿する予定です。自分たちがコンセプトにしている世界観を保ちながらゆとり感のある投稿を心がけたいです。」
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