


photograph: Jun Tsuchiya (B.P.B.)
文化服装学院ファッションプロモーションコースとOIF(大阪文化服装学院)の学生たちによる、ニューヨーク発のレッグウェアブランド「HOTSOX(ホットソックス)」を展開するレンフロ・ジャパンとの産学連携プロジェクト「HOTSOX×文化服装学院&OIF(大阪文化服装学院)」。
計19チームがオリジナルソックスの販売数を競うこのプロモーションバトルも、いよいよ折り返し地点に突入した(2026年1月11日に終了)。
今回は12月上旬に両校で開催された、現時点での結果を発表する中間報告会のレポートとともに、本プロジェクトでアンバサダーを務めるお笑いコンビ、9番街レトロの京極風斗さんとエレガント人生の山井祥子さんのインタビューをお届けする。
\山井祥子さん・京極風斗さんのインタビューはこちらから!/
HOTSOX×文化服装学院&OIF(大阪文化服装学院)って?記者発表の様子はこちら▼
photograph: Jun Tsuchiya (B.P.B.)
売上上位3チームを発表!
文化服装学院
3位 Blooming Beats @hotsox_bloomingbeats

これまでのECサイトとハンズ心斎橋・渋谷店での販売に加え、今年から新たに文化祭での先行販売も実施した文化服装学院。中でも文化祭では、総売上枚数でトップ3に輝いた全チームが、用意した30足全てを完売させる結果となった。
そして販売数で第3位を獲得したのは、ECサイトで14足を売り上げた「Blooming Beats」チーム。ECサイトでは549PV(ページビュー)数、427UU(ユニークユーザー)数を獲得し、Instagramの閲覧数は17,942、♡(いいね!)数は257を記録した。
2位 berrys @berrysox_

第2位は「berrys」チーム。ECで21足を売り上げ、PV数は675、UU数は560と確実に顧客を獲得することに成功し、中でもInstagramの閲覧数は46,570、♡(いいね)数は450と、上位3チーム中最も高い数字を記録した。
1位 アルルの夜 @arurunoyoru_sox

2位と比べて倍以上の販売数で1位となったのは「アルルの夜」チーム。EC販売数は54足に及び、PV数は750と全チーム中1位に。しかし、UU数は554、Instagram閲覧数は19,024、さらに♡(いいね)数では95と振るわず、まだまだ改善の余地がある結果となった。
販売数1位「アルルの夜」チーム
プロモーションで注力したことと今後の改善点

photograph: Jun Tsuchiya (B.P.B.)
販売数で1位を獲得した「アルルの夜」チームが、これまでの施策と今後の改善点をみんなにシェア。
「身近な人たちを中心に、自分たちのソックスを熱量高く宣伝したことが販売数の増加に繋がったのではと考えています。その反面インスタグラムでは同じ雰囲気の投稿が多く、閲覧数が伸び悩んでしまいました。今後は雰囲気を変えたビジュアル作りで改善していきます」
ECサイトUU数1位
Instagramの閲覧数と全体の販売数で
2位を獲得した「berrys」チーム

photograph: Jun Tsuchiya (B.P.B.)
「目標としていたインプレッション数を獲得できたことが販売数の拡大につながりました。しかし、アカウント全体の空気感やサイトへ入っていくための動線作りという観点で改善点が多く見られ、その結果インプレッション数に対するサイト流入数が伸び悩んでいました」
売上上位3チームを発表!
OIF(大阪文化服装学院)
3位 sweet spring @greedy._.oif

OIFでは販売数第3位に「sweet spring」チームがランクイン。ECサイトでは6足を販売し、PV数は478、UU数は398を記録した。Instagramの閲覧数は22,653とOIF全チーム中で最も高い数値を記録し、♡(いいね!)数も209を獲得。今後はこの高い注目度を販売数に繋げることが課題に。
2位 魂が燃える迷彩 @sentiment.re__

販売数第2位は「魂が燃える迷彩」チーム。ECでは7足を売り上げたものの、ECサイトのPV数は245、UU数は194とトップ3の中で最も低く、Instagramの閲覧数も7,439、いいね数は70と全体でも下位の結果に。プロモーション施策全体の見直しが販売数アップの鍵となるだろう。
1位 踊るように夢を纏う @ballereve_hot_sox

全チーム中唯一の二桁売り上げを記録して第一位に輝いたのは「踊るように夢を纏う」チーム。EC販売数は16で、PV数は493、UU数では364を記録。Instagramでの投稿数は33と東京チームも含めて最も多く、高い更新頻度で着実にファンを増やすことに成功した。
高橋良太社長からのフィードバック
「温度感や熱量のある投稿で、
お客様に購入の動機付けを」

HOTSOXを運営するレンフロ・ジャパンの高橋良太社長。photograph: Jun Tsuchiya (B.P.B.)
「東京の皆さんは昨年と比較すると、残念ながらまだ50%の販売数にも到達していません。もちろん皆さんが頻繁に稼働していることはSNSを見ても明らかなのですが、それでもまだソックスをお客様に届けたいという高い温度感や楽しさが見えてきておらず、お客様への商品購入の動機づけが不足しているという印象です。
しかし、今年新たに始めた文化祭での販売数は合計233足。ECの1.5倍もの数字をわずか3日間で突破しており、この数字の差に熱量の違いが表れていると思います。
たとえ綺麗で格好いい画像を作ったとしても、それが販売数に繋がらなくては意味がありません。後半戦では、皆さん常にソックスのことで頭がいっぱいになるくらい、高い温度感を持って臨んでいきましょう!」
京極風斗(9番街レトロ)さん
「靴下のデザインを発信するだけでなく、
作り手の想いを伝えることも大切」

OIFでは、9番街レトロの京極さんが学生に講演を開催。自身がSNSを投稿する際に気をつけていることを、今回のプロモーションバトルにも例えて語ってくれた。
「芸人になりたての頃は、告知ポストばかり投稿しないことを意識していましたね。せっかく興味を持ってフォローしたのに、その人が告知ばかり投稿していたら飽き飽きするじゃないですか。フォローしてくれる人はその人の個性が見たいわけなので、なるべく自分の特徴や思いが伝わるような投稿をするようにしていました。
このプロモーションバトルでも、靴下のデザインがどれだけ優れているかという点はもちろんですが、制作者がどんな人なのかが伝わる投稿を発信することも大切だと思います。自分たちの個性を出して需要を作ることを意識してください」

京極さんの講演では「僕のチーム一番売れていないんで、京極さん履いて宣伝してくれないですか?」と学生が直接お願いする場面も。「その姿勢は好きだけど、それやっちゃうと全チームのソックスを履かなくちゃいけなくなるよ(笑)」と京極さん。
後半戦に向けて、チームで作戦会議!

photograph: Jun Tsuchiya (B.P.B.)

photograph: Jun Tsuchiya (B.P.B.)
中間発表の後は、プロモーションバトル後半に向けて東西の各チームが作戦会議!約3週間のプロモーション施策を振り返りつつ、今後の課題と疑問を共有。さらに、その課題解決に向けた対策とアクションプランを話し合った。
各チームの主な反省点・・・
✔️投稿数が少なかった
✔️全体の投稿に統一感がなかった
✔️ソックスが見えづらい写真を投稿していた
✔️ストーリーズにECサイトのリンクをつけていなかった
✔️写真の撮影回数が少なく、投稿のビジュアルにバリエーションが欠けていた
✔️ビジュアル作りばかりを意識してしまい、顧客目線での投稿が少なかった

photograph: Jun Tsuchiya (B.P.B.)
中間報告会では、EC担当の清野奨さんが各チームの結果を分析。プロモーションバトル成功の鍵をアドバイスした。
「このプロモーションバトルで最も重要なことは、自分たちの結果を見て『なんでそうなったのかな?』と仮説を立てることです。その仮説を検証し、そこで出た結果をまた次の仮説に繋げていくことが大切で、常に実際の市場が持つニーズと自分たちの施策を比較して、次の打ち手を考えるということを続けていってください。
特に販売足数が少ないチームの皆さんは、今伸び代しかありません。いくらでも改善の方法はあると思うので、まだまだ諦めずに是非頑張っていってください!」
NEXT :アンバサダーを務める京極風斗さん(9番街レトロ)、
山井祥子さん(エレガント人生)のインタビュー!


