ニューヨークから始まるファッションウィークの流れの中でクライマックスを担うパリは、トレンドが最も集約される都市。そこで発表された最新作のシルエットから、今シーズンのムードを読み解く。

左から、ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)、イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)© Issey Miyake INC. / Ph. Filippo Fior / GoRunway、ミュウミュウ(MIU MIU)、ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)© GoRunway。
多彩な表情を見せるペプラム
今シーズンを代表するシルエットとして、ペプラムが挙げられる。ウエストから裾へ向かって広がるフェミニンなラインが特徴で、かちっと仕立てた構築的なジャケットや繊細なレースのジャケット、ファーをトリミングしたニットのアンサンブルなど、素材やカッティングにより多彩な表情を見せている。






上段左から、ジバンシィ(GIVENCHY)、ディオール(DIOR)© Dior、ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)。下段左から、シーエフシーエル(CFCL)、シチュアシオニスト(SITUATIONIST)、ヴァケラ(VAQUERA)。
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継続するパワーショルダー
また、落ち着くかと思われていたパワーショルダーが引き続き登場した。特にワイドなスクエアショルダーが、コート、ジャケット、ドレスなどの幅広いアイテムで展開。ボクシーなシルエットを形成するが、中にはタイトなボディでメリハリを持たせたものもある。






上段左から、サンローラン(SAINT LAURENT)、ランバン(LANVIN)、ニコロ パスカレッティ(NICCOLÒ PASQUALETTI)。下段左から、イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)© Issey Miyake INC. / Ph. Filippo Fior / GoRunway、マリー・アダム=リーナールト(MARIE ADAM-LEENAERDT)、ジュリ ケーゲル(JULIE KEGELS)。
存在感を放つラウンドショルダー
同様に、丸みを帯びたラウンドショルダーも存在感があった。主にコートなどのアウターに見られ、ラグランスリーブ、ドロップドショルダー、キモノスリーブなど、その構造は様々だが、いずれも大きな弧を描くようなフォルムになっている。






上段左から、セリーヌ(CELINE)、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)、バレンシアガ(BALENCIAGA)。下段左から、ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)、カルヴェン(CARVEN)、リック・オウエンス(RICK OWENS)©︎ OWENSCORP。
スリム化するシルエット
秋冬シーズン特有のボリューミーなアウターが見られた一方で、シルエット全体のスリム化も見逃せない。ワードローブに欠かせないマニッシュなスーツは、スレンダーなラインが印象的で、ボトムにはタック無しの細身のパンツ。ロングコートにおいてもすっきりとしたペンシルラインが、多くのブランドで提案された。






上段左から、トム フォード(TOM FORD)、ミュウミュウ(MIU MIU)、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)。下段左から、アニエスベー(AGNÈS B.)、ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)© GoRunway、マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)。
1920年代を想起させるローウエスト
1920年代を思わせるローウエストも目立っていた。代表的なのは、低い位置に重心を据えた直線的なドレス。昨年はアール・デコ100周年にあたり、秋にはパリで大規模な展覧会が開催されるなど関心が高まった。その余波からか、この時代特有のデザインが散見された。






上段左・中はシャネル(CHANEL)© Chanel、右はランバン(LANVIN)。下段左から、ラコステ(LACOSTE)、ミュウミュウ(MIU MIU)、ユマ ワン(UMA WANG)© Valerio Mezzanotti。
続く【2026-’27秋冬パリコレ総括 ③】では、素材や柄に焦点を当て今季のモードを見ていく。
写真:ブランド提供
Text:B.P.B. Paris
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