3月2日から10日まで2026-’27年秋冬パリ・ファッションウィークが開催され、公式カレンダーの約100ブランドが新作を発表。必見コレクションやトピックスをご紹介します。

シャネルは、色とりどりのクレーンが並ぶ迫力のセットの中でショーを開催。
期待が寄せられたマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)によるシャネル(CHANEL)は、先シーズンに続き「対話」と題したコレクションを発表しました。ガブリエル・シャネルの遺産と現代をつなぐ試みを継続するものです。
今シーズン、ブレイジーが着目したのは、ガブリエルがファッションを「毛虫と蝶」に例えた言葉。昼と夜、実用と幻想といった相反する要素の共存を示すもので、この二面性こそがシャネルの本質であると捉えています。

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「シャネルとはパラドックスです。シャネルとは、機能であり幻想でもあり、感性であり魅惑でもあるのです。シャネルは昼であり、シャネルは夜でもあります。つまり、毛虫と蝶のどちらを選ぶか、いつでも自由でいられるということです。私は、女性たちが自分らしく、そしてありたい自分でいられるキャンバスを創りたいと願っています」とブレイジー。

コルセットからの解放を推し進めたガブリエルは、メンズウェアや働く人々の服装から着想を得て、実用性という新たな価値を女性のワードローブにもたらしました。また一方で、自然の色彩、繊細な素材、きらめく装飾を取り入れたスタイルも築いています。

コレクションは1920〜30年代、50〜60年代、そして現代へと連なる時間の流れの中で展開されます。その中心になったのはメゾンを象徴するスーツ。クラシックなツイード、リブニット、ルレックス、シリコンなど、様々な素材で大胆に再解釈されたスーツがランウェイを彩ります。
中でも印象的だったのは、ベルトを低い位置に配したシルエット。20年代風のほっそりとしたラインも特徴的です。


さらに、新しい技術によるビーズ刺繍やニットによって、軽やかさと動きやすさを実現。シグネチャーのブークレツイードで仕立てたオーバーシャツ、ジュエルボタンをあしらったスポーティブなブルゾンも新鮮でした。

夜へと移ろうにつれて、光沢に包まれたロングコートやドレスが登場。立体的な花やフェザーの刺繍が軽やかに揺れ、蝶を思わせる表情を見せます。

ラストを飾ったミニマルなブラックドレスは、背中にプラスされたコサージュがポイント。シンプルなものから贅沢に装飾されたものまで、自由な空気とエネルギーをまとったコレクションです。


全ルックを一挙公開します!














































































Photos : © Chanel / Courtesy of Chanel
Text:B.P.B. Paris