デビューから約3年半。SixTONESの10枚目となるシングル『こっから』が6月14日にリリースされた。6つのストーン、6つの個性の集結を意味するグループ名を体現するかのように、自身の個性を信じ、自分たちらしい在り方でアーティストとしての道を歩んでいる。メンバーであるジェシー、京本大我、松村北斗、髙地優吾、森本慎太郎、田中樹がデビュー前から、SixTONESとして目指してきたのは、“音楽”で世界を舞台に勝負できるグループになること。それは決してブレることなく、彼らが音楽で表現することに真摯に向き合ってきたであろうことは、その月日で重ねてきた作品を見聴きしてみると、作品に明確に表れているように思う。
そんな彼らの音楽表現において、歌うことやダンスパフォーマンスはもちろんのことだが、その音楽世界を視覚的につかさどる衣装、アーティスト写真やジャケット写真などのアートワーク、ミュージックビデオなどのビジュアルクリエーションにおいても果敢に挑んでいる。そこには彼らが描きたい楽曲の世界と込められた思いがある。「こっから」にあるSixTONESからのメッセージを紐解いてみたい。
『こっから』を象徴するアートワークと、
この一曲のための特別な服
メンバーの森本慎太郎さんの主演ドラマ『だが、情熱はある』の主題歌としてもお馴染みの「こっから」は、ヒップホップ(ブレイクビーツ)×生バンドをミックスした軽快なメロディーに等身大の言葉(歌詞)を載せて、もがきながらも前へ歩む人たちに寄り添う。聴いているだけで気持ちが軽くなって、心が弾んでくるようなエナジーソング。楽曲としての魅力はもちろんのこと、「こっから」の顔であるアートワークにもドキッとする驚きと発見があった。音楽作品におけるアートワークは、雑誌で言えば表紙に値すると考えると、この曲で表現したいことが凝縮されている一枚のビジュアルである。これまでのSixTONES作品のアートワークでは、ライティングやグラフィックなどを用いて楽曲の世界を投影し、アーティスティックでクールな強いビジュアルという印象が強かったのだが、それとはまた趣が異なっていて新しいSixTONESに出会ったような気持ちになった。気取りのない無骨なビルの屋上に立つ6人は70’sの匂いを装いにまとっていて、頭上には空が広がっている。「こっから」はエールソングであることに間違いないけれど、自然光に包まれてそこに佇む彼らを見ていると、「こっから」には等身大のSixTONESが滲み、映し出されている曲のようにも聴こえてくる。
そして、アートワークの中でそんな彼らを彩っていた衣装も目を引く。衣装と言ってもライブ衣装とその意味は少し違っていて、まさにこの一曲を伝えるのための衣装だ。彼らが身にまとっているのは、70年代に巻き起こったムーブメントのヒッピーやヒップホップのファッションのニュアンスをミックスしつつも、今を生きる彼らの感覚で着た、SixTONES流のNEO70’sとでも呼びたくなるようなスタイル。
鮮やかなサイケデリック柄のシャツとタイダイの開襟シャツをレイヤードし、長身を生かしてストライプのワイドパンツを履きこなすジェシー。同じくサイケデリック柄だがスムースで柔らかなシルクシャツをさらりと着て、相反するような華奢で繊細なゴールドネックレスを胸もとを飾って白い肌の美しさを際立たせた京本大我。ポロシャツのレイヤードをベロアの超ワイドパンツにインしたのは着こなし上手の松村北斗。シャツの上に重ねたやさしいニュアンスのカットレースとビーズネックレスが好相性で、その柔らかなムードが似合っている髙地優吾。ジオメトリック柄のシャツの上に羽織ったグリーンのレザーブルゾンが存在感を放っている森本慎太郎。染と柄に彩られたブルゾンの袖からオーバーサイズシャツの袖をのぞかせて、光沢感のあるパンツを合わせた遊んだ着こなしの田中樹。一人一人の衣装をじっくりと見てみると、多彩で多様な色柄と質感が豊かにミックスされていて、アイテムそれぞれの主張は強いのに、メンバーぞれぞれの個性が見えてくると同時にグループの一体感さえも感じられるから不思議だが、これこそ衣装が成せるマジックだ。
音楽を可視化した世界に見えて来たものとは?
この衣装や一枚の写真で表現された「こっから」と共に、ミュージックビデオにも心が躍る。70年代の日本にタイムトリップしたような、昭和のムードたっぷりのゲームセンター、ボーリング場、コインランドリー、喫茶店、さらに日常を感じる歩道橋や線路沿いの小道へと次々に舞台を移しながら、メンバーたちが歌う。かと思えば、華美な大広間へと場を移し、艶やかなセットアップにドレスアップした彼らが、軽快なダンスパフォーマンスを繰り広げる。このうえなく最高に生き生きとした表情で華麗に踊るメンバーからは、エネルギーが弾け広がっている。メンバー全身かブレイクビーツに呼応するようなブレイクダンスや、スクラッチされた映像シーンが印象に残るが、音楽、衣装、写真、映像、「こっから」を表現するすべてのものがつながって70年代が新鮮に響き、映され、感じる。
時代が変われども、いつの世にも音楽とファッションとアートと思考は密接な関係にあってそれがムーブメントとなった。
「こっから」をなぜ70年代なのか……。勝手な解釈ではあるけれど、当時のヒッピーやサイケデリックやヒップホップは、それぞれの思想やスタイルは異なりはあるものの、人々が凝り固まった価値観や概念からの脱却を求め、自分らしい生き方を模索した時代でもある。そこにあるエモーションを、今という時代と今を生きる私たちに、「こっから」にのせてエールとして届けてくれているのかもしれない。
SixTONES
ジェシー、京本大我、松村北斗、髙地優吾、森本慎太郎、田中樹の6人のメンバーから成るSixTONES。2015年5月に結成し、2020年1月22日にシングル「Imitation Rain /D.D.」で待望のCDデビューを果たす。また今年開催したアリーナツアー「慣性の法則」の延長戦として、デビューから3年余りで初となるドーム公演(京セラドーム大阪と東京ドーム)で大成功を収め、グループとしての勢いを自ら証明した。そのアーティスティックかつダイナミックな在り方は、それまでの日本におけるボーイズグループの概念に一石を投じ、音楽シーンにおける新たなる可能性を切り開いている。また、メンバーそれぞれの個性を生かし、バラエティー番組ではタレントとして、ドラマや映画では俳優としての活躍が目覚ましい。
公式サイト:https://www.sixtones.jp/
YouTube:@SixTONES_official
Instagram:@sixtones_official
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TikTok:@sixtones_sme
SixTONES
10thシングル「こっから」 /Sony Music Labels
メンバーの森本慎太郎が主演を務めている現在放送中の日本テレビ系日曜ドラマ「だが、情熱はある」の主題歌としてもすでに耳馴染みの新曲「こっから」を6月14日リリースし、【初回盤A】、【初回盤B】、【通常盤】の3形態で展開される。表題曲「こっから」には、どれだけ上手くいかなくても、天才じゃなくても「こっから」始めよう!という強い決意と情熱溢れる応援ソング。熱いラップのマイクリレーが見せどころのHIP HOP/ブレイクビーツと生バンド演奏によるミクスチャー・エールソング!
【初回盤A】CD(全2曲)+DVD ¥1,760
「こっから」に、切ないロックバラード「雨」を加えた2曲を収録。DVDには「こっから」ミュージックビデオ、MVメイキング、ソロムービーを収録。
【初回盤B】CD(全2曲)+DVD ¥1,760
「こっから」に加えて、今年1月に行われたアリーナツアー「慣性の法則」横浜アリーナ公演で話題となった「S.I.X」~「Outrageous」までの怒涛のメドレーコーナーを、音源・映像それぞれにCDとDVDに収録。
【通常盤】CD ¥1,100
「こっから」に加えて、新曲「FIREWORKS」と「Tu-tu-lu」を収録。さらに前作シングル「ABARERO」のリミックスVerも同時収録した計5曲。
SixTONES – こっから[YouTube ver.]
SixTONES – こっから -メイキング × リリックビデオ-
SixTONES – こっから ~ FIREWORKS [PLAYLIST -SixTONES YouTube Limited Performance- Day.8]
SixTONES – こっから nonTOop digest
SixTONES -Dance Performance Only ver.-
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