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『関ジャニ∞ ドームツアー 18祭』
あたたかな愛情に包まれた関ジャニ∞のプロフェッショナルなエンターテイメント

2023.01.23

2022年12月17日(土)の福岡PayPayドームからスタートし、名古屋、東京、大阪と続いてきた関ジャニ∞のドームツアー『18祭』が、去る1月15日(日)の京セラドーム大阪で千秋楽を迎えた。実に3年ぶりとなるドームツアー『18祭』は、2022年夏に、グループ初の日産スタジアム公演、長居スタジアム公演を経て、同じ『18祭』を掲げたもの。このコロナ禍において様々な規制が生じていたが、遂にこのドームツアーから観客の声援が解禁となり、エイターたちの声に宿る大きな喜びや思いに満ち溢れたコンサートに。その分、その空間と時間を共有したすべての人たちにとって特別なツアーになったに違いない。

スタートダッシュを彩った
コバルトブルーのオープニング衣装

待ちきれないワクワクとドキドキが伝わって来るような、「エイト!エイト!」の観客たちの声にこたえるように、遂にステージに登場した関ジャニ∞の5人。まとっていたのは、強く鮮やかな青のセットアップ。そこにはゴールドのスパンコールやビジューであしらわれた装飾、そして目を引いたのは金糸の刺繍で描かれた翼、その羽を大きく広げている。ゴールドのきらめきをたずさえているその美しい空のような海のようなコバルトブルーの衣装は一見揃いの衣装だが、メンバーそれぞれにシルエットは異なっている。コンパクトなライダーズジャケットタイプをスマートに着こなした横山裕、ジップアップのブルゾンに中に着た白いシャツがさわやかさをプラスしつつ黒のラインがアクセントになっていた村上信五、Gジャンの形のジャケットにスタンドカラーのシャツとフロントのビーズとビジューが目を引き、スマートかつ華やかな印象の丸山隆平、ロングコートのボリューム感を存分に生かした安田章大のパフォーマンスは力強く、大倉忠義が羽織った一つボタンのテーラードジャケットは少しオーバーサイズでその丈感を生かして裾にも幅広にびっしりとゴールドの装飾が配されていた。そんな華やかでスマートに洗練されたオープニング衣装をまとった関ジャニ∞が、「歓喜の舞台」からスタートダッシュ!「へそ曲がり」「EJ☆コースター」「がむしゃら行進曲」「無責任ヒーロー」「前向きスクリーム!」までをダンスパフォーマンスとともに一気に歌い上げ、彼らのポジティブな明るさも炸裂し、テンションは急上昇。

白いジャケットと黒のパンツで
はじまるジャニーズメドレー

ブルー×ゴールドから一転し、光沢感のある白いジャケットにシルバーのスパンコールでパーツを飾ったドレスジャケットに同じくシルバーのスパンコールで側章を彩った黒いパンツではじまったのは、渾身のジャニーズメドレー。振り付けや表情からライティングや演出にも原曲を歌うグループらしさをデフォルメした(もちろんリスペクトこめて!)横山さんの演出手腕が光る。なにわ男子の「ダイヤモンドスマイル」ではスクリーンにキラキラ3Dをふんだんに使ったキラキラ男子感を映し出した。少年隊の「まいったネ 今夜」では黒のセットアップにハットを合わせスタイリッシュに、嵐の「台風ジェネレーション」でも嵐らしさを感じさせる赤のロングコートを威風堂々と。のようにグループの個性やムードを衣装にも反映させていたところは流石!

前半の最後は、さらにイメージを一変し、ウォーミングなブラウン系のオータムカラーをベースにしたコートスタイルで。いわゆる秋冬定番のファッションアイテムである、トレンチコート、フィールドコート、チェスターコートを異素材をミックスしてタータンチェックの生地がアクセントに。シックな大人っぽさとカジュアルさが絶妙にマッチしたこの衣装をまとったメンバーは「エイトレイン」号(フロートカー)に乗って「七色パラメータ」「急☆上☆Show!」「イッツ マイ ソウル」を歌いながら会場をぐるりと巡った。

後半に入ると、スペシャルゲストとして、関ジャニ∞の妹グループの“キャンジャニ∞”がサプライズ登場。秋元康さんが作詞を手掛け、振付けをTAKAHIROさんが担当したという新曲「ないわぁ~フォーリンラブ」を披露。白のジャケットとひざ下丈の水色のプリーツジャンパースカートのフレッシュな制服スタイルは、首もとに添えられた大きなピンクのリボンが愛らしさを増している。

関ジャニ∞を生き生きと輝く圧巻のバンドプレイ

終盤。遂に、関ジャニ∞の真骨頂ともいえるバンドセクションに突入した。関ジャニ∞のメンバーたちが最も輝く瞬間であるバンドプレイ。会場を縦断しながらのセッションは大迫力で、彼らの表情がさらに生き生きと輝き、みなぎるエネルギーが放たれる。心から音楽を愛し、その瞬間を楽しんでいることがパフォーマンスからびしびしと伝わって来るよう。
衣装はもちろん、メンバーの体格やキャラクターがしっかりと反映されたパンクスタイル(その喜びに満ちた表情はまさにパンク少年!)。ロックTの下に着たタートルネックの水色を首もとや袖口にのぞかせて、後ろに赤チェックのラップスカートが部分的についていて右足は水色で左足は緑のタータンチェックのボンテージパンツが抜群に似合っていた横山裕、色違いのチェックのパッチワークシャツにダメージデニムでグランジムードの村上信五、切りっぱなしのデニムベストにラップスカートと赤チェックのパンツのレイヤードが粋な丸山隆平、ヒッピーのムードたっぷりのタイダイのトップスとスカートに見えほどボリュームたっぷりのワイドパンツで自由自在かつダイナミックに動き回った安田章大、スリーブレスのTシャツでハードなドラムプレイを披露した大倉忠義。それぞれの楽器やプレイスタイルに合わせながらもメンバーのらしさがこの衣装に凝縮されていた。

コバルトブルーとゴールドのある種の正統派な衣装でのキレのあるダンスパフォーマンスと楽曲にはじまり、仲間たちであるジャニーズグループへの愛あるオマージュをユーモアたっぷりに表現したジャニーズメドレー、そしてかっこよさとかわいらしさが共存するキャンジャニ∞、そしてバンドプレイへと。表現やジャンルにあわせて細やかに衣装を変えながら、まさに全方位のエンターテイメントショーを、全力でやり切るプロフェッショナルな姿がステージ上に在り続けた。そして何より、大きな大きな声に包まれる中に、プロフェッショナルなエンターテイメントが生み出す、楽しさや喜びや感動があらためて肌で感じ、心に届いてきた。メンバーの、そしてエイターの、互いの感謝の気持ちが溢れている、そんなあたたかいコンサートだった。

photograph:Norifumi Fukuda(B.P.B.)


DVD&Blu-ray『KANJANI∞ STADIUM LIVE 18祭』
発売中 INFINITY RECORDS
詳細は→ https://eighteen-fes2022.com/

関ジャニ∞
公式サイト:https://www.infinity-r.jp/
Instagram:@kanjani8_official
YouTube:@J_Storm_Official


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