「Snow Man LIVE TOUR 2022 Labo.」
Snow Man、頭脳派エンターテイナーの全力疾走。

2022.10.13

9月21日にリリースした『Snow Labo. S2』を引っ提げて、10月1日に開催された大阪城ホールを皮切りに、全国8都市35公演のグループ最多公演を予定する『Snow Man LIVE TOUR 2022 Labo.』(スノラボ)で全国を席巻しているSnow Man。

アルバム&ツアーのコンセプトになっているキーワードは「Labo(研究所)」。“Snow Man”に、こうというイメージを決めつけず、メンバー9人が1人1ジャンルを担当して選曲したというアルバムの収録曲がセットリストにも名を多く連ねていた。メンバーの深澤、阿部が演出を手掛け、Snow Manの「Labo」は、演者である彼ら自らのアイデアから発信するセルフプロデュースで創り上げられたステージ。「Snow Manのいろんな表情を見せます!」という明言通りに、Snow Manのふり幅を最大限に出し切る。こんなに多彩な魅力を、余すところなくぎゅっと詰め込まれたステージは、ライブという言葉以上に、“ショー”という言葉がふさわしい。多様に、だが、Snow ManらしくSnow Manならではのファンタスティックなショーにエンターテイメントの真髄を見せつける。ここでは、衣装の視点から、ステージを追っていきたい。

未来的なLabo(研究所)の世界に艶やかな青衣装で登場

未来型宇宙ステーションかのようなフューチャリスティックな巨大なラボ(ステージ)に登場したのは、鮮やかなブルー×ゴールドのオープニング衣装をまとったSnow Man。ブルーのスーツには金糸の刺繍が全面にあしらわれ、袖口やラペルは存在感のあるゴールドの装飾で華やかに彩られた。ジャケット丈やパンツの配色の異なりがメンバーの個性を際立て、アラビアンナイトのような王族的な趣を感じたり、太幅でアウターをしめた帯のように使ったベルトや前合わせのジャケットに和のムードを匂わせたり、メンバーの異なる個性が魅力のSnow Manらしく、その衣装にも多国籍なエッセンスが感じられる。その煌びやかなオープニング衣装とともに、ポジティブなエネルギー溢れる楽曲で会場内は一気にテンションアップ!ステージ上の滑り台を流れるように降りる姿も美しい。

フォーマルでエレガントなドレスアップスタイル

最初の衣装チェンジ。まずステージに姿を現したのは、深紅の3ピースに身を包んだ岩本照。中に着た白いベストと真っ白のドレスシューズが光を放ち、チャコールグレーのハットにあしらわれたベロアのリボンが生えている。その美しくソロダンスパフォーマンスは圧巻で、観客たちも息を飲んだ。続いて登場してきたメンバーもみな華々しいフォーマルスタイル。ブラック×シルバーのタキシードでぐっと大人びた表情を見せたラウール、相反するようにホワイト×ブラックで存在感を放つ目黒蓮、シックなブルーにリボンタイとループタイにブローチを重ね付けて小物で華やかさを演出した渡辺翔太、ブラックのタキシードに差し色の赤でクールに引き締めた宮舘涼太、深い緑にシャンパンゴールドのリボンタイスカーフ、総刺繍のベストで華やいだ阿部亮平、ロマンティックなピンクゴールドの3ピースにボウタイと3連パールのネックレスで上品なアクセントが光っていた向井康二、さわやかに光るライトブルーのダブルのジャケットスタイルを黒のパイピングでスマートに見せた深澤辰哉、後ろ毛の髪色とも相まってフェミニンでロマンティックなピンクパープルを難なくものにしていた佐久間大介。美しいダンディズムを感じるクラシカルでエレガントな装いに小物使いで今にアップデートした着こなしでしっかりと個々のキャラクターにフィットさせているのは流石!光るマイクスタンドを使ったマイクスタンドパフォーマンスやミュージカルのような物語のある振付との相乗効果でその魅力は幾重にも倍増して広がった。また滑り台を駆使したバク宙など迫力のアクロバットや身体表現に感嘆がとまらない。

後半に入ると一転。Snow ManのSnow Whiteと呼びたくなるような白一色の衣装がまばゆい。白の世界のやわらかさ、やさしさを映すような空気感のなかで、少しペースを落としてしっかりと歌を聴かせる。同時に、キュートな表情からファニーな姿まで愛おしさを惜しげもなく見せる。

パワフルブラックでの全力パフォーマンス

フィナーレに向かう終盤、オールブラックの姿で登場。メンバーたちのこれでもかと言わんばかりの全力疾走に、沸き立つ会場内は熱を帯びる。パワフルなパフォーマンスをより力強く演出した黒の衣装は、ゴールドの刺繍やビジューが散りばめられているが、ジップなどスポティーなディテールで、ゴージャスかつスマートに洗練されていた。また、ファッションシーンで注目されているショート丈の腹チラや、メッシュ、シースルーなどの要素がインナーに取り入れられているところにも、“今”を感じさせた。そこにチラリと見える白ソックスとドレスシューズの合わせ方もクールだ。

Snow Manの得意とするキレのあるダンスや持ち味のシンクロダンス、アクロバットなどはもちろんのこと、今回のステージは、指先から足先に至るしなやかで美しい身体表現にも目を奪われた。どの衣装も、その一瞬一瞬のSnow Manを、より軽やかに、よりパワフルに、より美しく、よりしなやかに、と映し出し、彩っていたように思う。強い意志と明確な意思で、自ら“Snow Man”を育み、進化し、堂々たる姿で人々を魅了する素晴らしいショーに大きな拍手を贈りたい。

photograph:Norifumi Fukuda(B.P.B.)

Snow Man 「ボクとキミと」MV

Snow Man 「JUICY」MV Youtube Ver.

『SnowLabo.S2』
WEB:https://mentrecording.jp/snowman/
配信リスト:https://snowman.lnk.to/2ndalbum_all

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