
世界的に大人気のサンリオのキャラクター「マイメロディ」と「クロミ」を主人公としたストップモーションアニメ作品、Netflixシリーズ「My Melody & Kuromi」が7月24日(木)、遂に独占配信される。
見里朝希監督と脚本を手がけた根本宗子さん、お二人の作品への熱い思いをいち早くご紹介!
photographs : Jun Tsuchiya (B.P.B.) / styling : Kanae Higashi / hair & makeup : Konatsu / interview & text : SO-EN
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お話を伺ったのは
根本宗子さん

Shuko Nemoto
1989年生まれ、東京都出身。劇作家、演出家。19歳で劇団、月刊「根本宗子」を旗揚げ。以降、劇団公演やプロデュース公演の作・演出を手がける。2022年には、初の小説『今、出来る、精一杯。』が刊行され、原作・脚本を担当した映画『もっと超越した所へ。』が公開された。今年1月には日本初上演となる、韓国発のミュージカル『ワイルド・グレイ』の日本語台本・演出を手がけるなど、幅広い分野で活躍。本誌JAMコラムも好評連載中。
見里朝希さん

Tomoki Misato
1992年生まれ、東京都出身。アニメーションディレクター。東京藝術大学大学院の卒業制作『マイリトルゴート』がパリ国際ファンタスティック映画祭でグランプリを受賞するなど、在学中から国内外の映画祭で多数の賞を受賞。2021年には、原案・脚本・監督を手がけた『PUI PUI モルカー』が注目を集めた。同年、WIT STUDIO内に立ち上げられたストップモーションスタジオTORUKUのディレクターに就任。
作家、根本宗子が語る
マイメロディ&クロミ愛

根本:私は元々マイメロディちゃんが大好きだったんです。小さい頃から動物の中でもうさぎが好き。そもそも祖母がピンクで可愛いもの、特にマイメロディが好きで、新宿の伊勢丹に行った時は、サンリオショップで何かを買ってもらうのが恒例で、それがきっかけですね。
マイメロディはいつもマイペースであまり慌てたりしない。一方、クロミは逆に女の子っぽい性格で、ライバルだけど仲よしな二人が面白いなと。TOKYO FMのラジオ番組『マイメロディのマイメロセラピー』も日常的に聴いていました。
今回、脚本のお仕事をいただいた時は、私の"好き"を知らずに脚本をオファーしてくださったという偶然ではあったのですが、マイメロディとクロミに自分のセリフを言ってもらえる日が来るなんて、本当に嬉しかったですね!




セリフにも愛おしさを感じてもらいたい
根本:アニメの脚本を担当するのは今回初めてだったのですが、アニメはこうあるべき、ということを押しつけることなく、好きなように書いてほしい、と自由度高く書かせていただけたのがありがたかったです。
マイメロディは、自分がしんどくてつらい時にとても癒やされたり、勇気をもらってきたキャラクターだったので、まず脚本を考える上でどういうところに力をもらっていたのかに立ち返りました。
人間関係で起こる違和感や悩みをマイメロディの世界観で表現できたら、普段、劇作家として自分が大事にしている部分と、マイメロディの世界の中で大事にされているものとがうまく掛け合わさるのかなと思って。そこが一番丁寧に描いた部分ではありますね。
日本のアニメーションは世界的に人気が高いですし、さらに世界中から愛されるマイメロディとクロミの物語。自分の気持ちを素直に書いて、分かりやすい言葉で、マイメロディたちがしゃべる言葉の中に落とし込んでいったほうが、子どもから大人までいろんな角度で楽しんでもらえると思ったので、あえて子どもの目線を過剰に意識しないように気をつけました。
完成した作品を見た時は、自分が書いたセリフがこんなに可愛らしい世界観で表現してもらえるのはすごく幸せなことだと思いました。
話が進んでいくごとにマイメロディとクロミの二人の関係性が強い絆になっていくところは繊細に描いたポイントです。視聴者の方々それぞれに、自分にとって大切な人を思い浮かべて見ていただきたいと思います。
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