©Blue Marble

photograph：Norifumi Fukuda（B.P.B.）

「Marble」を体現するアーティストたち

Shintaku Kanako

今回のキービジュアルを担当したShintaku Kanakoさんは、京都を拠点に活動するアーティスト。彼女の作品は、「生きていることを確認する行為」として全身に絵の具を纏い、その行為をセルフポートレートとして展開しています。皮膚の上で混ざり合うカラフルな絵の具は、今回のテーマである「Marble」を体現しているかのよう。会期中も自ら裸になり、絵の具を纏い続けるライブパフォーマンスを披露しました。

ANDREW WONG

香港・中国を拠点にフォトグラファー／ビデオグラファーとして活動するANDREW WONG（アンドリュー・ウォン）さん。レディ・ガガや安全地帯といったミュージシャンのライブ写真や香港上海銀行150周年記念紙幣のメインビジュアル撮影などを手掛けてきました。今回の展示では「エナジーに境界線はない」と語るアンドリューさんのこれまでの歩みを、彼が撮影した作品とともに紹介。ブースには、香港上海銀行150周年記念紙幣の実物も展示されていました。

KOTA KAWAI

受付の近くにあるソファーを制作したのは、文化服装学院出身のアーティスト、KOTA KAWAIさん。2020年にアーティスト活動を始めたKAWAIさんは、古着を再利用したサスティナブルな作品を発表しています。中には「DAIRIKU」や「AMOK」などファッションブランドとコラボレーションした作品も。「Pressure」というタイトルが付けられたこの作品ですが、よく見るとジャケットやジーンズ、バッグなどが詰め込まれています。

個性派アイテムに注目！ファッションのSOUTH AREA

Kaori Millinery

「Kaori Millinery（カオリミリネリー）」は、英国で修行を積んだ帽子デザイナーの前田かおりさんによる、オーダーメイドの帽子・ヘッドウェアブランド。今回は夏目漱石の短編小説『夢一夜』より「第一夜」の文学的解釈から着想を得た作品群を発表しました。赤い太陽をイメージした帽子やヘッドウェアが並ぶ「昼」と、黒を基調とした帽子やヘッドウェアが並ぶ「夜」をイメージした幻想的な展示空間が素敵でした。

Yohsuke,

第93回装苑賞ファイナリストに選ばれた山中洋輔さんが手がける「Yohsuke,（ヨウスケ）」。ブランドは2019年に始動し、現在はシャツを中心に展開しています。注目はガラスが割れた時の「ひび」を、切り替え線や水色の配色でパッチワークすることで表現した「Cracked Shirts」。シャツはメンズ向けに製作しているそうですが、ユニセックスで着ても◎

YUICHI TACHIYAMA

『装苑』本誌でもお馴染みの「YUICHI TACHIYAMA」。ブランドのアイコンでもある「アコーディオンウォレット」をはじめ、こだわりのレザーを使用したバッグや小物を中心に展開している福岡発のファッションブランドです。カラフルなレザーアイテムは大切な人へのプレゼントにも喜ばれそう！

nori enomoto

「絵になる衣服、小物」をコンセプトに、パタンナーである榎本紀子さんが手がける「nori enomoto（ノリ エノモト）」。ウェイビーなデザインが特徴のバッグや小物を中心に展開しています。ブースには、ブランドの定番バッグである「mardi matin」をはじめ、ノリ エノモトを代表するアイテムが豊富なカラーで勢揃い。アート作品のようなバッグや小物はどれも欲しくなっちゃいそう！

てってストア

廃棄されるレコード盤を使ってバッグを制作する「てってストア」。レコード盤の丸みを活かしたショルダーバッグやカラフルなメッシュ素材にレコード盤を縫い付けたメッシュバッグなどを展開しています。若者を中心に再び人気を集めているレコードをファッションアイテムとして取り入れてみてはいかがでしょうか？

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