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「KAT-TUN LIVE TOUR 2023 Fantasia」
KAT-TUNという美学と在り方

2023.05.12

2月15日にリリースした最新アルバム『Fantasia』を引っ提げて、「KAT-TUN LIVE TOUR 2023 Fantasia」に全力投球中の、亀梨和也上田竜也中丸雄一。それぞれの個性とスタンスを確立した彼らの、様々なフィールドでの活躍は周知のこと。そんな彼らが三位一体となるKAT-TUNの魅力はライブにおいて最大限に放たれ、その瞬間を3人が目いっぱい楽しんでいるようにも見える。同時に緻密に考え抜かれているであろうライブ構成や演出ワークからも、彼らの美学に基づくKAT-TUNが見て取れるのもコンサートの醍醐味のひとつだ。

全国6都市・全20公演に及ぶ今ツアーは、2月23日(木)のマリンメッセ福岡A館でのライブを皮切りに、大阪、宮城、愛知、神奈川と巡り、5月13日(土)、14日(日)の静岡・エコパアリーナでいよいよフィナーレを迎える。ラストスパートを目前に、5月6日(土)の横浜アリーナ公演での様子を衣装の視点からお届けしたい。

オーラ溢れる衣装とパフォーマンスによる
豪然たるオープニング

始まりの時、オープニング。花火や炎に彩られたステージで冒頭から一気にボルテージが上がっていく。ステージに現れた3人は、ブラック、ワインレッド、ネイビーブルーのシックな色調の、華々しく艶やかな衣装をまとっている。亀梨さんは、ビジューやチェーンで飾られたテーラードジャケットだが、中にはメッシュトップでパンツにプリーツスカートを重ねたロック感溢れる。中丸さんはゴージャスなロングコートをメインアイテムに、胸元のボウタイをアクセントにベストも重ねたフォーマルな装いで、ベロアのパンツもライトに映えた。上田さんのシンボリックな衣装アイテムとなっている大きなマントは、全面にスパンコールが敷き詰められておりその煌びやかさと存在感たるや。そのマントをダイナミックにひるがえすパフォーマンスは圧巻だ。それぞれの個性とスタイルを大いに反映し、同時にオープニング衣装としてもふさわしい三者三様の装いは流石!この衣装にある力強さや華やかそのままに、前半戦をパワフルに疾走していくKAT-TUN。楽曲に合わせたダンサーの細やかな衣装チェンジも、世界観の形成に功を奏していた。

そこから趣を一転。明るいベージュと黒のアウターが主役のスマートなタイルで、植物、花、矢、蛇などのモチーフのパッチワークに、アーティスティックさを感じさせる。
ステージ上では、ジャニーズ初という新たな試みである “砂のカーテン”がその姿を現した。大量の砂(約300kg)が勢いよくステージに落ちる様はまさに大迫力。この新たな試みに挑む、ということはキャリアを積めば積むほど容易くはないだろう。だが、その“新しい”に挑み続けられるKAT-TUNのチャレンジングな心意気こそが、KAT-TUNらしさであり強みの一つなのかもしれない。

ソロ曲でも3人が描く世界観で、それぞれを物語った。亀梨さんのソロ衣装は、首もとや袖口にたっぷりフリルがあしらわれた白いオーバーブラウスにシャープな黒のベスト。ともすると甘くなりそうなアイテムを絶妙なバランスでスマートに見せた装いで、アクロバティックとしなやかなダンスでその表現力を見せつけた。中丸さんは宇宙服を連想させるようなフューチャリスティックな白で全身を包んだが、蓄光テープのラインがアクセントとなり輝きを放った。上田さんは、たっぷりのドレープや首にかけたストールなど、身体の動きと呼応するように柔らかに動く衣装に身を包み、音楽の中でシリアスな物語を熱演した。

MCから続く後半戦のはじまりは、少しゆるく、穏やかに、やさしい、そんなムードや楽曲に包まれた時間帯。そこではシックなピンクとイエロー、そこにグラデーションを成すグレーと黒のカラーブロックで構成されたスマートな衣装。KAT-TUNの衣装として、色もデザインも新鮮な印象で、ひとつのライブの中における清涼剤のような役割をこの衣装が担っていたよう。

NEXT:ライブ後半からフィナーレまでの衣装▼

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