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元ANGERME(アンジュルム)勝田里奈インタビュー
自身が手がけるブランド「PoFF(ポーフ)」のポップアップが新宿ルミネで開催

2025.03.01

元ANGERME(アンジュルム)の勝田里奈さんがディレクターを務めるブランド「PoFF」が2025年3月10日(月)から16日(日)の期間、ルミネ新宿 ルミネ2でポップアップを開催。アイドルからファッションの世界に飛び込んだときのエピソードから、ブランドのクリエーションについてまで、さまざまな観点からお話を伺いました。

勝田里奈
Rina Katsuta 1998年生まれ。東京都出身。文化学園大学 短期大学部 ファッション学科卒業。2019年9月までANGERMEのメンバーとしてアイドル、ファッションモデルとして活動。’21年4月より自身がディレクターを務めるオリジナルファッションブランド「PoFF(ポーフ)」を設立。同年8月、’21秋冬コレクションよりデビュー。「強さをまとう女性」をコンセプトに、洗練された、流行にとらわれず長く着続けられる服作りを目指し、新たなベーシックのスタイルを提案する。

アイドル活動からファッションの世界に

はい。2025年8月で丸4年です。

本当に少しずつですが。私がブランドを始めさせていただく時に、いきなり大きくやってすぐに消えてしまうような存在じゃなくて、自分がまず楽しんで背伸びしすぎず、それが細くても長く続いていけばいいなと思っていたので、一歩一歩にはなるんですけどいい形で続けていられるのがとても心地良いです。ちゃんと自分が全て意識を持って行き届かせてやれているっていう実感もあります。

前職がアイドルのグループ活動をしていたんですけど、そのグループ活動が自分の人生の中ですごく大切なものだったんです。そこを卒業してまでも始めたたかったことなので、中途半端な気持ちではいけないと思っていました。グループも、今のブランドも同じぐらい大切です。

音楽業界とファッション業界で全く違うんですが、無意識的にそういう影響を受けたと思う部分はあります。具体的に言うと、私が中学1年生でデビューして、そこから21歳まで活動していた間に着た衣装の数は数えきれないくらいあって、私服っぽいのからみんなお揃いのキラキラしたステージ衣装にいたるまで、たくさんの服と触れ合ってきました。実際に私がスタイリングしたり、衣装を考えさせていただいたりすることもあったんですが、そういう部分は「PoFF」でのクリエーションに生かされているのかなと思います。

決して悲観的な意味ではないんですけど、アイドルは私の中ではどこかで一区切りさせたいというのがありました。20代半ばまでにはネクストステージへ行こうかなと。高校生の時に、現実として未来の自分の姿を考えた時に、まず何が好きなんだろうっていうのを、自分と向き合って考えてみました。その時に思ったのは、当たり前すぎてちょっと気づきづらかった服へのこだわりやファッションが好きということ。とはいえ、好きと仕事では違ったりするので、自分の世界観とかを表現するために、WEARというファッションコーディネートのアプリだったりブログとかをやりつつ、同時に文化学園大学に進学して、自分が本当に仕事としてそのファッションをやりたいのかっていう自分への気持ちを確かめ、さらに挑戦するつもりでファッションを勉強しました。

私の母も祖母も服がすごく好きで、とてもこだわりをもっていたのでその影響もあると思います。私もかわいい服を着させてもらいながらも、子供なりに好き嫌いがはっきりしていたんです。お気に入りのスタイリングもあったり、この服の上下の組み合わせはすごく好きとか。こだわりが強かったことは確かで、そういうところからスタートしているのかなっていうのは思います。

クリエーションに必要なこと

アイドル時代に私が一からデザインに関わらせていただいたのが、自分の卒業コンサートでオープニングの黒い衣装でした。自分がイメージするアンジュルム像だったり、その時に表現したい世界観だったり、ライブのテーマだったり、さまざまなテーマをもとに作るということが多かった中、「PoFF」でのデザインは全くそういう縛りがなくて、私の頭の中にあることや感じているものがそのまま表現されているという感じです。頭で考えていることをアウトプットすると、こういう世界観になるんだなっていう発見もあります。テーマをもとにそこから考えるのも好きですし、まっさらな状態で自分の思うままに表現するのも好きですね。ただ、アンジュルムの時の表現と、今自分が思い描くものをそのまま表現するものは明らかに違うと思います。

常に新しいこととか、何かを見るとか聴くとかっていうことを大事にしていています。気になっている場所に行ってみるということも。それはクリエーションのために行動をするというより、自分自身が楽しみたいからなんですが。でもそこから感じたことで、後になってクリエーションに生かされることはあります。花の色や毎日違う空の様子など、日常にも感動するものは溢れています。イメージソースとなるものは、そういった日常のことからで、あんまり特別何かをしているっていうわけではないんです。あとは時間のある時は映画を観ますね。俳優さんのセリフにぐっときたり、今と違う時代の映画だったら、服のスタイルからインスピレーションをもらうこともあります。なのでそういう感覚は、常にいつ入ってきてもいいような状態にしているっていう感じですね。最近は18世紀前後のヨーロッパのドレスとかに惹かれます。

アンバランスのバランスが心地いい

「PoFF」は“強さをまとう女性”がコンセプトなのですが、“強さをまとう女性”のそれぞれの単語をフランス語にしてその頭文字を取って合わせた造語です。まとうには、服をまとうという意味と心に強さをまとうという、二つの意味が込められています。「PoFF」のオーが小さいのはちょっとバランスを崩してみたいなというのがあって。綺麗に整いすぎているものよりも少しだけアンバランスなものに魅力を感じるみたいです。

一癖あるものが結構好きだったりするんです。言葉にするのが難しかったり、感覚的な部分っていうのがどこかに必ず表現されていて。私も服に表現されているということは意識していなかったので、今話をしていてハッとしました。

前は結構アイテムからでした。トップスだったらこれが欲しいとか、そのアイテムを先に決めてそれに合う素材を探すっていう順番だったんですが、最近は頭をクリーンな状態にして、まず生地を見に行ききます。そのクリーンな状態っていうのがすごく大事で、何にも考えずにただ素材だけを見に行ってインスピレーションするんです。今着ているカーディガンの花柄のチュールも、この生地を見た時に絶対に使いたいと思って。そういう考え方の方が自分にフィットするようになってきました。

トップは一目惚れしたチュール素材を使ったカーディガン。ボトムはストリングでバルーンシルエットを描いたパンツとスカートのレイヤーで。素材はオリジナルの小花柄でロマンティックな印象に。ルミネ限定色カーディガン ¥19,800、スカート ¥19,800、パンツ ¥19,800 PoFF

お客様の反応がシグネチャーアイテムに

長く愛されているこのオリジナルの小花柄です。初めて出したのが、2023年の夏。当時初めて百貨店さんでポップアップをさせていただくということで、限定アイテムとして作ったのがきっかけです。当時も今もオリジナルの柄はこの柄だけなんですが、ものすごく人気があるんです。その後も継続的にいろいろ出しているんですが、みんなに愛されるアイテムにいつの間にかなっていて、特にずっとこの花柄で何かを作り続けていこうと思っていたわけではなかったんですが、お客様からの反響でシグネチャーアイテムみたいな感じになりました。お客さんとブランドの気持ちが混ざり合ってこの形になったみたいな。ちょっと暖かいエピソードが背景にあるということも含めて好きですね。今回はスカートとパンツとブルゾンの3アイテムを小花柄で作っています。

今シーズンは、デザイン出しをするのにいっぱい思いつきすぎて、削らなければいけなかったのが辛かったです。

思い描く女性像は、優しさがありつつ心に絶対ぶれない強さのある人。「PoFF」の場合もですが、私自身の憧れでもあるんです。その強さっていうのは気が強いという意味ではなくて、人に優しさを与えられる人も強い人だと思っています。

思い出深い街、新宿でのポップアップ

新宿ルミネさんは今まで何度もお買い物で訪れた場所で、そこで自分のブランドがこうしてポップアップをさせていただけるっていうことがすごく楽しみです。今回またちょっと新たな客層に向けてブランドを見ていただけるので、反応も含めてすごくワクワクしています。新宿は大学時代に通っていた時から始まり、初のポップアップを伊勢丹新宿店さんで開催しましたし、数年たって今回がルミネさん。自分にとって新宿という場所自体がすごく思い入れの深い場所になっていて、そんなところも感慨深いです。

クリエーションとビジネスとプロモーションの大きく分けて三つのことを学びました。なので、服作りからビジネス面までということです。実際にブランドをやってみて、普通だと気づかないことが自然と頭に入っていたり、通っていなかったらこれ全て分かってなかったかもというのはあります。

ストリート系のファッションの時もあったし、「PoFF」のアイテムにちょっと部分でフリルが入ったみたいな服装とか、結構いろんな服装を冒険して着ていました。髪の毛の色とかも文化の時がいちばん派手で、紫とか手先だけ緑にしたり。みんなヘアメイクから服まで100パーセント自分らしさを表現していたので、とても刺激的で面白かったです。

ゴールは決めずに次のフェーズへ

今とても気になるブランドは、韓国の「ナッシングリトゥン」です。豪邸みたいな家が店舗になっていてそれも素敵なんですが、衝撃的な可愛さ!フォルムや色使い、ディティールは基本的にシンプルなんですけど、シンプルでありながらあのような表現をするのは難しいだろうなって思うんです。

服に限ったことではありませんが、何かを表現する人ってまず自分のマインドがとても大事だなって思います。自分が意図としないことや心地よくないことは、それが全部表れてしまうんです。なので自分の感情は大切にして、そして楽しむことを忘れないでください。

きちんと目標を自分の中で立てることがモチベーションを上げることに繋がるんですが、でもあえてゴールは決めずに、本当にやりたいことや興味を持ったところに思い切って飛び込んでみたりしたいですね。今回のようにいろいろとポップアップをさせていただいてきたので、機会があったら次は表現の場を海外に広げていけたらと思います。あとはアパレル中心のブランドだけど、ちょっとメディア化させることにも興味があります。人とのコミュニケーションもその一つ。「PoFF」との親和性を感じることもできます。一つのアパレルブランドにとどまらず、いろんなことに挑戦していきたいです。

装苑コーディネート ―新宿ルミネのポップアップでディスプレイ予定―
オリジナルの小花柄素材をスポーティーなブルゾンで展開。チュールレースをあしらったブラウスとカットワークレースの白いアイテムが爽やか。胸もとに見えるグリーンのニットトップがアクセント。ブルゾン ¥25,300、ニットトップ ¥14,300、チュールシャツ ¥17,600、パンツ ¥22,000 PoFF

「PoFF」ルミネ新宿 ルミネ2にて POP UP STORE開催
期間:3月10日(月)~ 16日(日)
場所:ルミネ新宿 ルミネ2-2F Gallery2
時間 : 11:00 ~ 21:00

ディレクター勝田里奈在廊日時
3月10日(月)、15(土)・16(日) 終日在廊
3月11日(火) ~ 14(金) 17:00~20:00在廊

PoFF
WEB:https://poff.jp/
Instagram @poff_official

昨年のPOP UPを振り返る
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