大胆さと繊細さ―――その対極のイメージを持ち合わせたのが、今年世界初となる養殖真珠の成功から130周年を迎えた、ミキモトのハイジュエリーコレクションです。2023年7月にパリで発表された今回のコレクションのテーマは「Praise to the Sea」。さまざまな海の生物を、真珠はもちろんダイヤモンドやカラーストーンで表現しています。装苑オンラインでは、この高貴なきらめきを放つハイジュエリーを、俳優の佐久間由衣さんに纏っていただきました。着用したドレスは海からヒントを得たオリジナルドレス。制作は2022年の第96回装苑賞受賞者の大下彩楓さん。装苑のウェブサイトならではの素晴らしいコラボレーションが完成しました。ドラマティックで美しいビジュアルとそのインサイドストーリーをご紹介します。
この記事の内容
1p:佐久間由衣がまとうミキモト ハイジュエリーコレクション2023
2p:大下さんのドレスが出来るまで。そしてパリでの展示会
躍動感あふれるクジラがモチーフ
波間を戯れる2頭のクジラ。ダイヤモンドやサファイアやアクアマリンのしぶきを上げて躍動感ある様子をそのままをネックレスに。メインストーンのグリーントルマリンは海の生物のオーラ。小魚の群れはその中心に向かって泳いでいます。グリーントルマリンの部分は、取り外しが可能でブローチとしても使用可能。
ネックレス(ホワイトゴールド、トルマリン、サファイア、アクアマリン、ガーネット、ダイヤモンド 110,000,000円)、ピアス(ホワイトゴールド、トルマリン、サファイア、アクアマリン、ガーネット、ダイヤモンド 14,300,000円)、指輪(プラチナ、ダイヤモンド、タンザナイト、トルマリン 8,140,000円)ミキモト/ドレス制作 大下彩楓
柔らかい白と輝く白をまとったウニのネックレス
ウニを象るブローチがアクセントになった、アコヤ真珠の3連のロングネックレス。ブローチの中心にセッティングされた石はオパール。乳白の石の奥に、虹色ににじんで輝く光が幻想的。オパールを囲むダイヤモンドがきらめきを添えて。
ネックレス(ネックレスはアコヤ真珠、ホワイトゴールド、ダイヤモンド ブローチはホワイトゴールド、イエローゴールド、オパール、ダイヤモンド、ガーネット、サファイア、マザー・オブ・パール 40,150,000円)、指輪(プラチナ、アレキサンドライト、トルマリン、サファイア、エメラルド、ダイヤモンド 15,400,000円)ミキモト/ドレス制作 大下彩楓
一つ一つ丁寧にテーマを持って作られたジュエリーは、なかなか触れ合う機会がなかったので、今日はつける前から、見ているだけでときめきが止まりませんでした。
海がテーマということで、真珠のブランドのミキモトさんとはとても親和性があって、その中でもクジラとかウニとか、普段そのものとして受け取ることしかできなかったモチーフが、あんなに素敵なジュエリーになるなんて。
ダイヤモンドなどの高貴な石のジュエリーは、パワーがあってまだ身につけられないのですが、今とても大切に使っているのが20歳になったタイミングで、母からプレゼントされたネックレス。
ゴールドの華奢なシンプルなチェーンネックレスなのですが、大事にしまってここぞというときにつけています。
ある時、海外のおしゃれな人が、Tシャツとデニムのカジュアルなスタイルにシンプルな真珠のネックレスを合わせているのを見ました。
真珠はどうしても冠婚葬祭のイメージがあったのですが、固定概念がない分とてもラフにコーディネートして、それがとても素敵だったんです。
存在感としては特別なものではあるのですが、日常的な服とのバランスがかわいいなって。
これからは男女問わずどんどんつけてほしいですね。
――― 佐久間由衣 ―――
model:YUI SAKUMA
photograph:HIROSHI KUTOMI (No 2)
hair:TAKU for CUTTERS(VOW-VOW)
makeup:UDA(mekashi project)
dress design&making:AYAKA OSHITA
ミキモト カスタマーズ・サービスセンター
TEL:0120-868254
WEB:https://www.mikimoto.com
NEXT:大下彩楓さんがドレスを制作。
ドレス完成までをレポート