クロード・モネ《キスゲ》1914-1917年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
印象派を代表するクロード・モネの芸術は、自然の移ろいから晩年に抽象的で内面的な表現へと進化していった。彼の最愛の家族の死や視力の病、第一次世界大戦など困難な時期の中で、モネはジヴェルニーの自宅庭に造られた睡蓮の池を創造の源とし、その水面に映る自然の美を追求。
クロード・モネ《睡蓮》1916-1919年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
特に、巨大なカンヴァスによる「大装飾画」の構想が彼の心を捉え、最期の時まで続いた。国内で過去最大規模の本展は、パリのマルモッタン・モネ美術館より、重要作品を多数含む約50点が日本初公開される。また、日本各地に所蔵される作品も加え、モネ晩年の芸術の極みを一堂に紹介。その創造性を深く知る貴重な機会となるはずだ。
クロード・モネ《枝垂れ柳》1918-1919年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ © musée Marmottan Monet
「モネ 睡蓮のとき」
会期:開催中〜2025年2月11日(火・祝)
場所:「国立西洋美術館」
東京都台東区上野公園7-7
時間:9:30〜17:30(金・土曜は21時まで、入場は17:00まで)
休館日:月曜休(2025年1月13日、2月10日、2月11日は開館)、2025年1月14日
観覧料:一般¥2,300、大学生¥1,400、高校生¥1,000
WEB:https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2024monet.html
Instagram:@monet2024_jp
『装苑』2025年1月号掲載