装苑オンライン読者にとっては、杏仁豆腐なんて物心ついた頃から普通にあっただろうけど、私が子供の頃といえばプッチンプリンしかなかった(フルーチェは好みじゃなかっただけ)。私が田舎育ちのせいかもしれないけど、近所に本格的な中華料理屋なんてなかったから、初めて食べた杏仁豆腐は衝撃だったなぁ…。
ということで、つるんとしたスイーツが嬉しい時期になったので、杏仁豆腐を作ります。
さっぱりしたタイプも好きですが、ここでは練乳や生クリームを使った濃厚な杏仁豆腐のレシピをご紹介します。前回のチーズケーキで、分量の1gにこだわるな!と書いたばかりですが、今回ばかりはゼラチンのグラムを間違えるな!です。ぶるるんと表現したらいいのかな、ちょっと重みのある弾力性はこのグラムを守ることと生クリームと練乳から生まれます。
仕上げのクコの実は、一粒載せるのがビジュアル的にもかわいいとは分かっているのですが、どうしてもたくさん食べたい自分…(美容と健康によい、スーパーフードだし)。手作りだからこそ、その欲望を形に。お店では得られない欲求不満を解消です!
【材料】※130ccのカップで、6個分目安
杏仁豆腐
■ゼラチン 5g、お湯 大さじ1
■杏仁霜* 大さじ3、お水 大さじ3
■牛乳 300ml
■生クリーム 1パック(200ml)
■練乳 大さじ2.5(甘い方が好みなら大さじ3〜4入れても可)
■微粒子グラニュー糖 大さじ2
■アーモンドエッセンス 少量(なくても可)
*杏仁霜は、大型スーパーや製菓材料店などで手に入ります。杏子の種をパウダー状にしたもので、甘味やコーンスターチなどを加えたもの。
シロップ
■クコの実 お好みの分量
■水 200ml
■グラニュー糖 50g
■レモン汁 小さじ1/2(なくても可)
【レシピ】
1.ゼラチンにお湯を注ぎ、ダマができないように軽く混ぜて、ふやかしておく。
2.杏仁霜とお水を鍋に入れ、軽く混ぜてから弱火で温める。泡立て器でしばらく混ぜながら温め、重めのとろみを感じるようになったら、火から下ろす。ここでしっかり火入れをしないと、舌触りが悪くなる原因に。
3.2の鍋に牛乳の大さじ1を入れてよく混ぜる。これをさらに2度ほど繰り返したら、残りの牛乳と生クリーム、練乳、砂糖を入れて、沸騰させないように気をつけながら再度弱火で温め、材料を溶かし合わせる。
4.3の鍋にふやかしておいたゼラチンとアーモンドエッセンス を1〜2振り分くらい入れてよく混ぜ、目の細かいザルで、2〜3回濾す。写真のような大振りのザルがなければ、容器に入れる際に茶漉しを使用して漉す。
5.粗熱が取れたら、準備しておいたカップや容器に注ぎ、冷蔵庫で冷やし固める。
写真のカップは種類が違いますが、ともに130ccほど入るものです。
6.食べたい分のクコの実を取り出し、お湯に何度もくぐらせ、乾物臭をとっておく。クコの実にお湯をかけ、30秒〜1分程度置いてお湯を変えるという工程を4〜5回くり返すのが目安。
7.お水とグラニュー糖を鍋に入れ、温めながら、グラニュー糖を完全に溶かす。
8.7とクコの実を煮沸消毒した容器に入れ、一晩おく。
一晩おいたもの。お店ではあまり見かけないほど赤い液体になりますが、クコの実の薬効が染み出しているんだと勝手に思っています。
9.冷えた杏仁豆腐にクコの実とシロップをかけたら出来上がり。尚、シロップの糖度は高くないので、冷蔵庫に入れ、1週間以内に使い切ること。炭酸水で割って飲むのもおすすめ。
濃厚な杏仁豆腐なので、しっかりと冷やすのがおすすめ。クコの実とシロップもこれでもかっというくらいかけますが、もちろんお好みで!
スイーツ製作 アンゴーティ
Instagram:@anngoatie
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