
フランス発ブランド「agnès b.(アニエスベー)」が、2種類の新作香水「le Parfumle (ル パルファン)」と「l’Eau(ロー)」を発売。デザイナーのアニエス・トゥルブレにとって、この香水の発売は、自身の愛する庭に立ち返るかのような思いで臨む、フレグランス市場への復帰となる。今回の香りが語るのは“素材、光、そして記憶”。ブランドの象徴でもあるボーダーストライプのように、控えめでありながら確かな存在感を放ち、アニエス自身の人生を静かに映し出す。
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le Parfum(ル パルファン)100ml :¥17,600/40 ml:¥8,470
グリーンティーとレモンの爽やかさに、ピンクベリーの甘酸っぱさが弾ける。白い花とシリンガ、チュベローズがクリーミーに重なり、サフラン、ムスク、サンダルウッドがパウダリーなヴェールを作る。優しさとロックのスピリットが穏やかに融合する香り。
ゴールドの「le Parfum」とピンクの「l’Eau」。どちらも、アニエスが愛するヴェルサイユ宮殿の支柱を思わせる、幾何学的かつシンプルなボトルデザイン。シックなパッケージの内側には、彼女の庭に咲くマグノリアとライラック(シリンガ)の写真がそっと隠されている。
「シンプルで、でも美しいボトルにしたかった。ずっと長く愛されるものであるように」
— アニエス・トゥルブレ

l’Eau(ロー)100ml:¥15,400/ 40ml:¥7,590
ジューシーな梨とスイートピーが爽やかに香り、ネロリの明るさが加わる。セリンガやピオニー、ジャスミン、マグノリアが重なり、最後は素肌のように柔らかく儚い香りに。
調香を手がけたのはアイザック・シンクレア。チュベローズだけのシンプルな構成から始まった香りは、アニエスの庭で摘まれた花々とともに広がり、最終的にシリンガ(別名バイカウツギ)へとたどり着く。サフランがその香りを揺り動かし、アニエスとアイザックの自由でロックなタッチが加わることで、唯一無二のフローラルな香りに仕上がっている。
試作は68番目で完成。「68」は自由の風が吹いた1968年のパリに由来する象徴的な数字だ。1968年5月、パリで起きた学生運動——自由の精神が街を駆け抜けた時代。アニエス自身も「そのとき、私はストリートにいた」と語る。
同じ花を中心にしながらも、それぞれ独自の個性を持つ2つの香り。「第二の肌」のように自然に纏わせたいこの香水は、静けさと自由を内包するアニエスベーのエッセンスそのもの。ぜひ手に取ってみてほしい。
agnès b.
WEB:https://www.agnesb.co.jp/top/CSfTop.jsp
Instagram:@agnesb_officiel