
撮影:竹内泰久(文化出版局)モデル:日登美『装苑』1997年9月号掲載
装苑賞に挑み、現在も第一線で活躍するデザイナーたちをピックアップ。夢を持ち続け何度も装苑賞にチャレンジした軌跡と今を紹介する。
『装苑』2015年3月号の掲載内容を再編集しています。
【装苑賞に挑んだデザイナーたち】
山本耀司 vol.1
津森千里 vol.2
コシノジュンコ vol.3
田山淳朗 vol.4
Vol.5
宮前義之
1994年、宮前義之さんが装苑賞の候補にノミネートされたのは、なんと17歳の高校生時代。当時、最年少候補者としてコンテストにチャレンジした宮前さんは、普段から独学で自分の着る服を作っていた。


第70回装苑賞候補兼、細野久賞受賞作品。色や形の違う3枚のドレスを重ねることで、奥行きや立体感を表現。
ベルベットとウールの圧縮ニットで制作されている。撮影:竹内泰久(文化出版局)モデル:未希『装苑』1995年12月号掲載
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その後、文化服装学院に進み、学生時代もコンテストに積極的に参加。2作品目となる視覚的効果がおもしろい作品で’95年の第70回装苑賞候補となり、細野久賞を受賞した。’97年の第72回装苑賞では、後に宮前さんがブランドのフィロソフィを受け継ぐこととなる “ISSEY MIYAKE”の創始者、三宅一生さんと運命的な出会いを果たす。


第72回装苑賞で三宅一生さんが選出した作品は、迫力満点の造形。フォルムのおもしろさに加え、
さらに一歩踏み込んだ制作をと、三宅さんから貴重なアドバイスを受けた。撮影:竹内泰久(文化出版局)モデル:日登美『装苑』1997年9月号掲載
学生時代からユニークな発想や素材作りに目を向けた服作りをしてきた宮前さんは、2011年より “ISSEY MIYAKE”の4代目デザイナーとして身体と衣服の関係に着目し、常に新しい発想と技術力で世界に服の概念を問うものづくりをしてきた。
現在は “A-POC ABLE ISSEY MIYAKE”のデザイナーを務めながら、さらなるクリエイティブを追求している。なるべくしてなった “イッセイ ミヤケ”の意思を引き継ぐ者のひとりとして、これからも進化し続けることを期待せずにはいられない。
A-POC ABLE ISSEY MIYAKE 2025-2026 A/W COLLECTION




© ISSEY MIYAKE INC.

宮前義之
1976年生まれ、東京都出身。2001年、三宅デザイン事務所に入所し、三宅一生が率いたA-POCの企画チームに参加。その後、ISSEY MIYAKEの企画チームに加わり、’11年から’19年までISSEY MIYAKEのデザイナーを務めた。’21年には、実験性と日常性を両立させるA-POC ABLE ISSEY MIYAKEをブランドとしてスタート。エンジニアリングチームを率いて、A-POCのさらなる研究開発に取り組んでいる。
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