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知ってた? アライアはディオールの大コレクターだった

2025.12.17

偉大なクチュリエだった故アズディン・アライア(Azzedine Alaïa)は、ディオール(DIOR)の大コレクターでもありました。その秘蔵コレクションが、いまパリで一挙に公開されています。

この特別な企画展を開催するのは、ラ ギャラリー ディオール(La Galerie Dior)とアズディン・アライア財団(Fondation Azzedine Alaïa)。これら二つがタッグを組み、ダブル・エキシビションが実現したのです。

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コレクターで知られたアライアが生涯をかけて集めたコレクションピースは、ほかのメゾンのものと合わせて、およそ2万点にのぼったといいます。中でもディオールは、なんと約600点に及びました。

その数からも、アライアにとってディオールは特別な存在であったことがうかがえます。実際、1956年に故郷のチュニスからパリへやって来たアライアは、ディオールで数日間、インターンとして働いた経験があり、、厳しい作業場は強烈な思い出として刻まれたのだそうです。

ギャラリーがあるモンテーニュ通り30番地は、1946年にクリスチャン・ディオール(Christian Dior)が自身のクチュールメゾンを開き、数々の伝説が生まれた場所。アライアが通ったのもこのアトリエであり、ムッシュ ディオールが繰り出すスタイルが世界を席巻していた頃でした。しかしその翌年に、ムッシュは急死の運命をたどることに。

ラ ギャラリー ディオールでは「アズディン・アライアが収集したDiorコレクション(Azzedine Alaïa’s Dior Collection)」と題した展示で、100点以上の作品を初公開。常設されるアーカイブ資料とともに、クリスチャン・ディオールをはじめ、その後継者であるイヴ・サンローラン、マルク・ボアン、ジャンフランコ・フェレ、ジョン・ガリアーノが手がけた作品を紹介しています。

アズディン・アライア財団での展覧会「アズディン・アライアとクリスチャン・ディオール、オートクチュールの二人の巨匠(Azzedine Alaïa and Christian Dior, two masters of haute couture)」では、約30点のクリスチャン・ディオールの作品と対話するようにアライアの作品を陳列。ファッション史に刻まれた二人のクチュリエの世界観が交差し、その関係性が浮かび上がります。

二つの展覧会から感じられるのは、アライアがディオールに寄せた敬意。そして、その卓越した審美眼に感嘆せずにはいられません。

ラ ギャラリー ディオールの展示

次のページでは【アズディン・アライア財団の展示】を紹介。

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