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【もっと知りたい!フランスの田舎のミュージアム ②】
暮らしに欠かせないメリヤスの産地へ / トロワ編(後半)

フランスの地方には、意外と知られていないステキなミュージアムがいっぱい。
その土地に根づいた伝統工芸、アート、モードと共に、町の魅力も発見してみて。

〜トロワってどんな町〜

パリの南東、特急列車で1時間半ほどの地点にあるトロワは、中世の時代にシャンパーニュ地方の商業の拠点として栄えた町。「歴史保存地区」に指定される中心部では、この地方独特の木骨組み造りの家や美しいステンドグラスに彩られた古い教会があり、時代をトリップしたような気分に浸れます。

写真右:メリヤス産業博物館の向かいにあるサン=パンタレオン教会(Église Saint-Pantaléon)。
左:同教会に続く道。街のあちらこちらで、このような趣のある風景に出会える。

メリヤス産業博物館と同じ敷地内にある16世紀シャンパーニュ芸術博物館(Musée de l’art champenois du 16e siècle)。昔は色にあふれていたという彫像や精巧に作られたステンドグラスなど、シャンパーニュ地方の南部で栄えた宗教芸術を見ることができる。

カラフルな木骨組み造りの家が並ぶ商店街、エミール・ゾラ通り。驚くほど建物が傾いているが、16世紀の様相をそのまま残すように修復されたのだとか。

賑やかなエミール・ゾラ通りから一本中に入った静かな通りも昔の情緒が漂う。

13~17世紀にかけて建設されたゴシック建築の傑作、サン・ピエール・エ・サン・ポール大聖堂(Cathédrale Saint-Pierre-et-Saint-Paul)。当時のものが残る迫力のステンドグラスは必見。

レストランやカフェが連なるシャンポー通り。左側の建物も傾いている!?

シャンポー通りの近くにあるマルシェ。この地方の名物アンドゥイエット(モツのソーセージ)やシャンパンも揃う。

シャンパンと教会のポストカードがたくさん!

トロワ駅。パリからアクセスしやすく、多い時には直行が30分に一本ある。

「また来たい!」と思わせる、ステキな撮影スポットがいっぱいの町です。

Photographs:濱 千恵子 Chieko Hama
Text:B.P.B. Paris