サウシードッグとグラニフの
初コラボレーションアイテムが完成するまで【後編】
サウシードッグ せとゆいかさんとグラニフ座談会。
共同制作だからこそ生まれたアイテムの面白さ

2023.11.18

(左)グラニフ グラフィックデザイナー 内田 圭(中央)Saucy Dog せとゆいか(右)ライセンスセクション マネージャー 石川 祐

ロックバンド「Saucy Dog(サウシードッグ)」と遊び心あふれるグラフィックや商品開発を手がけるブランド「graniph(グラニフ)」との初コラボレーションに密着した内容をお届けした前編に引き続き、後編では完成したコラボレーションアイテムを前に、せとゆいかさんとグラニフのお二人にインタビューをしました。せとさんの推しポイントからグラニフのお二人が感じた新しい経験まで。ぜひ前編と合わせてご覧ください。

photographs : Norifumi Fukuda (B.P.B.)

【前編】コラボレーションアイテムの制作過程と完成アイテムの詳細はこちら▼をチェック!

両方の“らしさ”がある、
これまでにないアイテムが完成

――まずは、完成したコラボ商品を見た感想を教えてください。

サウシードッグ せとゆいか(以下 せと) グラニフらしさがしっかりあって、サウシーの今までのグッズにはなかったものが出来上がってきたので、とても嬉しいです。

――せとさんが感じるグラニフらしさはどのようなところですか?

せと とてもシンプル。だけどデザインにこだわりがあって、可愛らしいけど手に取りやすい。そんな印象です。

――今までのグッズとの違いは、具体的にどのようなところにありますか?

せと 制作過程が違いましたね。過去に私がグッズの提案をしてきた中で、その後デザイナーさんに依頼するものでも、自分が考えたものになるべく近づけて仕上げることがほとんどでした。こういうのが作りたいと自分でほぼ決めていたんです。今回はグラニフの方々が一緒に考えてくださって、自分だけでは出来上がらないものになりました。

――相乗効果でより素敵なものができたのですね。今、目の前にある商品を見て、せとさんのおすすめのポイントはどこですか?

せと このスウェットの「ミーツ コントロールベア」の刺繍です!一つのモチーフにさまざまな刺繍が施されているんです。

グラニフ ライセンスセクション マネージャー 石川 祐(以下 石川) 「ミーツ コントロールベア」には相良刺繍(胴体に使われたパイルのような刺繍)とタタミ刺繍(顔と髪の毛に使われた光沢ある刺繍)というテクニックの違うものを使っています。

グラニフ グラフィックデザイナー 内田 圭(以下 内田) 色の違いだけではなく、よりもとの表現に近づけるために、細かいこだわりなど話し合いのうえで決めました。

――刺繍にすると、陰影や光沢感がでるのですね。

内田 Tシャツのプリントに比べると、表現の違いがわかると思います。

せと 刺繍はもともと好きで、今までもグッズを作る上でよく使っていたのですが、いろんなテクニックを組み合わせるのは意外でした。ぱっと見てもかわいいし、相良刺繍の部分は手で触りたくなっちゃいます。

内田 スウェットの生地だからこの刺繍も合いますね。

石川 そう。Tシャツではできませんね。生地の厚みがあるスウェットならではの技法です。

――価格帯に関してはいかがでしょう?凝った刺繍のコラボ商品は少し高そうなイメージです。

石川 基本的にはグラニフの商品はスウェットならこの価格、などアイテムごとに一律の価格で設定することが多いので、凝った刺繍でも特別に手に取りにくい価格になることはありませんが、ファンの方の年齢層などを考えて、どの価格帯のアイテムを選ぶかについては結構話し合いました。

内田 手に取っていただけることがいちばんですから!このコラボ商品はちょっと高いなという、マイナスのイメージを持たれてしまうのは避けたかったので、その点はかなり考えて提案しました。

▼気になるアイテムのラインナップはこちら

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