ポール・ポワレ《夜会用マスク、ブレスレット「深海」》制作:マドレーヌ・パニゾン、1919年、メタリックチュールにガラスビーズとクリスタルガラスで刺繍
20世紀初め、ポール・ポワレをきっかけに、シャネルによって広く普及したコスチュームジュエリー。今回の展覧会では、ディオールやスキャパレッリのオートクチュールのコレクションのために制作された作品や、ジュエリー工房による精緻なネックレスやブローチ、リーン・ヴォートランやコッポラ・エ・トッポらによる既成の枠にとらわれない逸品など、約400点がそろう。
スキャパレッリ《ネックレス「葉」》デザイン/制作:ジャン・クレモン、1937年頃、クリアエナメル彩メタル、メタルメッシュ、個人蔵
シャネル《ブローチ「カメリア」モチーフ》制作:メゾン・グリポワ、1958-1959年、パート・ド・ヴェール・エナメル ガラス(マザーオブパール仕上げ)、ラインストーン、ガラスビーズ、クリスタルガラス
ドレスやスーツに合わせたコーディネートや素材などについて様々な展示方法で紹介。デザイナーたちの洗練された様式美を探求できる特別な機会に、ぜひ足を運んでみては。
企画展「コスチュームジュエリー —美の変革者たち—シャネル、ディオール、スキャパレッリ 小瀧千佐子コレクションより」
期間:開催中〜2024年12月15日(日)
場所:宇都宮美術館
栃木県宇都宮市長岡町1077
時間:9:30〜17:00(最終入場は16時30分まで) 月曜休
観覧料:一般¥1,000、大高生¥800、小中学生¥600
WEB:http://umoa.jp/exhibition/exhibition2.html
『装苑』2024年11月号掲載