
ジャンヌ・ランバン イヴニング・ドレス 1920年代前半 京都服飾文化研究財団 撮影:畠山崇
アール・デコの語源となった、1925年の「現代産業装飾芸術国際博覧会」*から100年を記念し、ファッションアイテムを中心に、同時代の絵画、版画、工芸品とともに当時のモードを振り返る展覧会が開催中。
(*Exposition internationale des arts décoratifs et industriels modernes)
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1.ルネ・ラリック アトマイザー 「サン・アデュー(さよならは言わない)」 ウォルト社 1929年 箱根ラリック美術館
2.ヒール 1925年頃 京都服飾文化研究財団 撮影:広川泰士
3.シャネル デイ・アンサンブル 1928年頃 京都服飾文化研究財団 撮影:広川泰士
4.シャネル イヴニング・ドレス 1928年 京都服飾文化研究財団 撮影:畠山崇
5.ジャクリーヌ・マルヴァル《ヴァーツラフ・ニジンスキーとタマラ・カルサヴィナ》 1910年頃 個人蔵/ジャクリーヌ・マルヴァル委員会(パリ)協力
「アール・デコ」は、1910年代半ばから1930年代にかけてヨーロッパやアメリカから広がり、世界中で流行した装飾様式。その洗練された直線的で幾何学的なデザインは、建築やインテリア、宝飾品、ファッションなど幅広い分野に影響を与えた。
この展覧会が注目する当時のファッション界では、ポール・ポワレをはじめとするパリのクチュリエたちがモードを牽引し、それまで女性の体を拘束していたコルセットや、レースやフリルを多用した装飾過多ともいえるドレスから解放。時代の雰囲気を伝える、シンプルなデザインで動きやすい膝下丈のドレスや、自由闊達に振る舞い、スポーツも楽しむ「ギャルソンヌ(少年のような娘)」と呼ばれた女性のためのウエアなど、現代ファッションにもつながるスタイルの衣服が数多く紹介されている。
展示品は、京都服飾文化研究財団(KCI)が誇る世界的なコレクションから、ドレス、帽子、バッグ、ジュエリーや香水瓶といった服飾小物、加えて国内外の絵画、工芸品、関連資料が合計約310点。ファッションを取り巻く様々なアイテムから、100年前のモードを多角的に見ることができる。
「アール・デコとモード
京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に」展
期間:開催中~2026年1月25日(日)
場所:三菱一号館美術館
東京都千代田区丸の内2-6-2
時間:10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで ※1/2を除く金曜、会期最終週平日と第二水曜は20:00まで
休館日:祝日・振替休日を除く月曜日、12/31、1/1(12/29、1/19は開館)
観覧料:一般¥2,300、大学・専門学生¥1,300、高校生¥1,000
WEB:https://mimt.jp/ex/artdeco2025/
三菱一号館美術館
WEB:https://mimt.jp/
Instagram:@mitsubishi_ichigokan_museum










