–文化出版局パリ支局より、イベントや展覧会、ショップなど、パリで日々見つけたものを発信。
ジュリア・デイヴィ(Julia Daviy)はロサンゼルスを拠点に、3Dプリントを用いた服や小物を展開するデザイナー。革新的なクリーンテクノロジーを取り入れ、廃棄物を出さない、持続可能でエシカルな製品を開拓する起業家でもあります。
今回ご紹介するのは昨年リリースされたハンドバッグの初コレクション。もちろん、これらも3Dプリントで作られていて、小さなオブジェのようなユニークなデザインと機能性を兼ね備えています。
インスピレーション源は「Morphogenesis(形態形成)」。生物の形態が形成される過程からイメージされ、どこか有機的でエレガント。サステナブルなものづくりに加え、形のオリジナリティにも惹かれるバッグです。
ジュリア・デイヴィは2018年9月のNYファッションウィークに3Dプリントのウィメンズウェアのコレクションを披露し、翌年、カスタマイズできる3Dプリントのスカートや4Dプリントのドレスを発表。2020年にカーボンニュートラルなハンドバッグのコレクションをリリースし、この年、エジソン賞のサステナブル・アパレルの分野で金賞を受賞しています。
バッグ・コレクションは、4種類の3Dプリント技術と7種類の3Dプリント素材を使って製作され、製造における二酸化炭素の排出量、廃棄物、水の使用量は、平均的な革製バッグに比べて大幅に削減されているそう。
Julia Daviy公式サイト : https://juliadaviy.com
Text : B.P.B. Paris