ロンドンの注目ブランド3




セディムデザインスクール
(CEDIM THE SCHOOL OF DESIGN)
1978年にメキシコで設立され、グラフィックデザインやファッション、建築をはじめとした様々な専門性のあるカリキュラムで人気のセディムデザインスクール。今シーズンはルセロ・イサベル・レイエス・マルティネス、レスリー・バレリア・ソテロ・ペレスなど7人の新鋭デザイナーが、「PLAY」というテーマを様々な視点から探求したコレクションを発表した。失われた幼少期の比喩としてエプロンを制作したレイエスや、送られなかった手紙を洋服としてデザインしたソテロなど、感情や身体の再生を表現したルックが際立った。




アレックス・S・ユー(ALEX S. YU)
「毎日を夢見る人のための現代的な婦人服」をテーマに、チェックや水玉模様を多用した鮮やかな色彩のガーリーなアイテムを展開するアレックス・S・ユー。2026年春夏コレクション「Mezzo Melancholies」では、岩井俊二監督による映画『リリイ・シュシュのすべて』や2000年代諸島の東アジアのユースカルチャーを着想源に、幻想的なチュールやフリルに実用的なナイロンやフランネルなどを組み合わせたアイテムを展開し、思春期と大人の間でゆれる曖昧さを表現した。夢のような郷愁と優しい反抗心を伴うラインナップは、ブランドならではのフェミニンな世界観を存分に映し出している。




ヘンルーダ(WIJNRUIT)
アートやファッションなど様々な分野で活動するクリエイターのジュエル・ケイが手がけるロンドン発ブランド、ヘンルーダ。2026年春夏シーズンでは「OP:1」をテーマに、無骨なバイカースタイルとガーリーなスクールガール風スカート、シャープなテーラリングに繊細なサテン地のアイテムなど、異なる要素を融合させたコレクションで破壊から生成へと至る力強い変容の物語を表現した。本コレクションはルーマニアで開催されたフェーリック・ファッションウィークで高い評価を得た後、ロンドンを舞台にさらなる飛躍を遂げた。