2022-’23年秋冬パリ・ファッションウィークが開催。
必見コレクションや話題になったことなど、今シーズンのハイライトをご紹介します。
ディオール 2022-’23年秋冬コレクションより。© Laura Sciacovelli
今シーズンのディオールは、現代のテクノロジーをふんだんに取り入れつつ、メゾンのヘリテージを再考。ショーの背景はイタリア人アーティストのマリエラ・ベティネスキによるインスタレーション「The Next Era」で、16世紀から19世紀の絵画史からインスピレーションを得た大きな女性の肖像画によって構成されています。肖像画の目は「女性を取り巻く決めつけに対する問い」をもたらすものなのだそう。
アイコニックな「バー」ジャケットには、イタリアのスタートアップ企業D-Air labが開発した体の表面の湿度を管理し、必要な際には温めるという先進的な技術を採用。ボディスーツに施された動脈と静脈のような蛍光色の装飾には、温度を均一に保つ機能が備えられています。
シルエットでは、ロング、ショート、プリーツと、見られる方向によって形を変えるスカートが特徴的。多くのルックのスタイリングにハードなコルセットが使われる一方で、繊細なレースや刺繍が目を引きます。
Text : B.P.B. Paris