Snow Man、初のスタジアムライブにある圧倒的な愛「Snow Man 1st Stadium Live Snow World」

春の夜に煌めくメンバーカラー
9色に輝くドレスアップスタイル

シーンが変わると、メインステージの上で岩本照のドラム演奏とともに70人から成るマーチングバンドが登場した。隊列を変化させながらステージの広さや外周花道を生かした心躍るショーであり、Snow Manの歌とダンスとマーチングバンドの競演には感動が渦巻いた。さらに、メンバーのソロ曲やユニット曲には、他のメンバーがパフォーマーとして盛り上げる演出にも松本潤らしさが光る。

今回のライブで計6種の衣装を披露する中、最も長くステージを共にしていたのが、この間も着用していたメンバーカラーの煌びやかなドレスアップスタイル。あたかもメンバーたちが発光しているかのようにキラキラと輝き、その所作一つ一つにそのきらめきが呼応する。

今回、松本潤から多くの大切なことを学んだというラウール、その学びは衣装にもしっかりと映し出されていて、一つは「メンバーカラー」。この衣装には、あまりに壮大な会場で、どの客席からも、一番遠い客席からでも、広いステージのどこにメンバーがいても見ていただけるようにという思いが込められている。メンバーと観客をつなぐ色を夜のステージでしっかりと輝かせて、観る人へと届けてくれた。

色鮮やかなタキシードで迎えた
愛が溢れるフィナーレ

その後、白衣装で登場すると魂が炸裂するようなダイナミックさで「EMPIRE」を披露すると、そのエネルギッシュで情熱的なパフォーマンスと何度も激しく立ち上る炎の演出が相まっていよいよ会場の熱気は最高潮に達し、Snow Manのパワーを見せつける。

そしていよいよフィナーレへと向かっていく。色とりどりのタキシード姿のメンバーたちが歌うのは、5周年メドレー。互いにとって大切な楽曲で紡ぐひと時をメンバーと観客、会場全体がまさに一つになり、互いを、そしてこの瞬間のすべてを愛おしんだ。

このタキシードこそが、メンバーたちの感謝の気持ちを物語っていて、その姿から聞こえるありがとうの声を観る人もしっかりと受け取ったに違いない。

国民的グループ、という言葉の定義というものがあるのかは分からないけれど、このコンサートのすべてに「愛」に溢れていて、この溢れる愛こそが、国民的グループの証なのかもしれない。Snow Worldは幸せな世界なのだ。

photographs: Norifumi Fukuda(B.P.B.)