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「Snow Man Dome Tour 2024 RAYS」
Snow Manを構築する9人の情熱と才能が生み出す、Snow Manというエンターテイメント

2024.12.25

デビューから5年。決して容易いではなかったであろう日々を重ねて、グループにとって大切な節目を迎えているSnow Man。現在開催している、初の5大ドームツアーもいよいよ終盤へ突入する。4thアルバム『RAYS』を引っ提げたこのツアーでは、9つの光線(RAYS)が世界を駆け巡り、ライブパフォーマンスを繰り広げていくというストーリーを描いており、リーダーの岩本照が多くの楽曲の振付を担い、パリコレクションというファッションの夢舞台で貴重な経験を培い、多くを吸収してきたラウールが衣装をプロデュースしている。彼ら9人の情熱と努力、そして希少な才能がステージに創り出す、Snow Manというエンターテイメントを、衣装の視点から東京公演で振り返る。

情緒と風格をたずさえた
ワインレッドのオープニング衣装

2024年12月15日、東京ドーム。会場内は、緊張感と高揚する気持ちを胸に、はじまりの時を待っていた。スタートを知らせたのは、9人のメンバーが光を手に、様々な世界から集結するオープニング映像。まるで映画を見ているかのようにその迫力あるRAYSの物語に引き込まれていく。そして遂に、その瞬間が訪れた。ステージ上に、一人、また一人と姿を現したメンバーたちが、身にまとってたのは情感漂うワインレッドの衣装。オープニング衣装は、最も華やかであると同時に、その時々のグループの“色”を最も映し出している一着でもあるように思う。

昨年の「Snow Man 1st DOME tour 2023 i DO ME」のオープニング衣装は、強烈な個性を示すかのようなカラフルで鮮やかだったことを思い出す。その分、ワインレッドのオープニング衣装には良い意味で驚かされた。赤でも黒でもない。シックなのにエモーショナルなこの一着に、Snow Manという風格さえ覚えた。じっくり見てみると、優雅なファー、しっとりと品格ある輝きのベロア、きらめくスパンコールや輝きを放つサテン、凹凸感のあるグラフィカル柄の生地など、多様多種な異素材から成るパーツで、繊細かつ巧妙に構築されており、異なるボリューム感とシルエットが、メンバーの個性を美しく映し出す。それだけにとどまらず、肩章やジャケットのファーから曲線を描くように飾られたゴールドのチェーン、ゴールドのビジューの連なりのフリンジなど、繊細な装飾がここかしこに。
目を引いたのはラウール。ファーでボリュームアップしたショート丈のジャケットにスリムジーンズをブーツインし、その長い足をより美しく見せている。そのパンツにはダメージ加工だけでなく何種もの生地やリボンが重ねられていたのが印象的。赤、あるいはピンクやパープルに近かったり、豊かなワンレッドのカラートーンが織りなす様は、一曲目の「EMPIRE」にはじまった華麗なパフォーマンスと相まって、単に美しいだけでは済まされないような深みが描かれていた。

NEXT:エレガントな白衣装と情熱的な黒とゴールドの衣装

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