
出版に至った経緯
ピリングスに改名してから5周年、ちょうど10シーズンを終えたタイミングでなにかできないかと思って、本の制作を進めました。そして、ブランドとしてただ物を作るだけではなくて、どんな人たちが作っているのかといった背景をみなさんにも知っていただきたいという思いもありました。
『pillings knitting works 2020-25』について
元々本は好きですが、本の制作については完全なる素人(笑)。なにもわからないからこその自由な発想でアイデアを出させてもらったり、企画段階からめちゃくちゃ盛り上がりましたね。カメラマンは、学生からの友人であり、毎回ピリングスを撮影してもらっているローカルアーティスト。編集は、僕が以前から面白いと思って読んでいた雑誌「TOO MUCH MAGAZINE(トゥーマッチマガジン)」を出版されている辻村慶人さんにお願いしました。
ニットアイテムの物撮りを収録したものと、実際にニッターさんが編む際に使用した編み図をまとめたものの2部組になっています。アイテムの掲載ページを合わせているので、同時に開いて照らし合わせながら見ていただけると面白いと思います。そして、作品集には、シーズンコンセプトとそのニットに込められた意味を含めた僕のコメント、そして編み図の方には担当したニッターさんからの編んだ感想が書かれています。そこもぜひ読んでほしいですね。


限定版に付いてくるアートピースは、アーカイブのセーターを小さくしていたりだとか、実際にこの本に載っている服の一部分を編んだものになっています。ちなみに、ブックケースも全て手作業でシワを寄せていて、1点1点全部表情が違うんです。
ニッターさんの編み図の面白さ
ニッターさんによってそれぞれ編み図に個性があります。全て手描きの方もいれば、あまり書き込まずにポイントごとに書いているという方も。編み図は感覚でやるもののように見えて、実はかなり計算されて理屈で作っていく、建築に近いようなものだと感じています。あまり見る機会がないものだからこそ、一人一人の違いをぜひ見てもらいたいです。作品集でもあり、編み物本でもあるので、超難解版として購入された方には実際に編むことにもチャレンジしていただきたいですね。
pillings
WEB: https://pillings.jp/
Instagram:@pillings_
『pillings knitting works 2020-25』
価格:限定版 ¥33,000 通常版 ¥14,300
販売情報
伊勢丹 新宿店本館3階 センターパーク/ザ・ステージ#3
期間 : 2025年10月8日(水)〜10月14日(火)
場所 : 東京都新宿区新宿3丁目14−13
MEET YOUR ART FESTIVAL 2025内 ART FAIR MEET YOUR ARTISTS – CROSS OVER-
期間 : 2025年10月10日(金)〜2025年10月13日(月・祝)
場所 : 寺田倉庫E HALL 東京都品川区東品川2丁目1−3